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【参考】学習スケジュール表(PDFファイル)
平成14年度社会保険労務士試験合格体験記
平成14年度の社会保険労務士試験にお蔭様で合格できました。私は、現役のビジネスマンで、日夜繁忙の日々を送っている身です。受験生の皆様にとって仕事と受験との両立が悩みの種ではないでしょうか。そこで、勉強時間に限りのある現役のビジネスマン(OL)の方を主な対象に私の実施した勉強法をお話してみたいと思います。ちなみに私は、I.D.E.社労士塾の「カセットテープ講座(通信)(※)」、「問題練習講座(通信)」、「法改正講座(通信)」、「横断整理講座(通学)」を受講しました。 (※基本書のテープ解説講座です。)
1.一日2時間、土・日曜日は5時間の勉強、月1回のゴルフ
試験に合格するには長期間の学習が必須です。私は、一日2時間、土・日曜日は5時間の勉強を楽しみながら実施することをモットーとしてきました。毎日の勉強ですが、私は出勤・帰宅途中によくドトール・コーヒーに寄って勉強してきました。家に帰ると“風呂あがりのビール”が待っています。大げさにいえば私の1日の最大の楽しみをオミットした禁欲生活は体に毒だと思っていましたので、極力出勤・帰宅途中での勉強を重点に実施してきました。私は、ドトール・コーヒーの宣伝や営業妨害をするつもりはないのですが、ドトールには幅の広い円卓が設置されており、その場所は禁煙席になっているのがほとんどで勉強するには最適で、しかもコーヒーが一杯180円で安くしかも美味しいわけです。
また、自分と同じように受験勉強をしている学生・会社員も多く、苦労して勉強しているのは自分だけではないのだなと妙な安心感が生まれました。
要は、自分なりの勉強場所を毎日の生活の中で確保することが必要だということでしょう。また、年齢をかさねると昔の高校・大学受験時代の記憶力は望むべくもなく、いわゆる「休日にまとめての勉強」ではブランクの期間が長すぎて、詰め込んだ知識が薄れ、勉強した時間の割には効果が薄いのを実感しました。また、原則として月1回のゴルフのプレーを自分の受験勉強実施に対するインセンティブとして実施してきました。
これは気分転換と健康の維持という面から効果があったようです。又健康のためヨーガを1日20分程度実習してきました。よく直前になって体調を崩して実力を発揮できなかった人の話をよく聞きますが、健康管理も実力のうちと肝に銘じて自分なりの健康法を実施することをお勧めします。
2.仕事のことが頭にちらつき勉強に集中できない
私は勉強をしている最中、仕事のことが頭の中にチラつくことがしばしばありました。野口悠紀雄先生の「超発想法」ではありませんが、この時ひらめくことは、きわめて仕事の上で重要なことが多いのが特徴です。また、このようなひらめきは一瞬のうちに消えてしまい、後で思い出そうと思ってもなかなか出てこないのがしばしばでした。
そこで私は、メモ用紙を常にポケットの中にしまいこみ、ひらめいた時は、すかさず簡単にメモをして、またポケットにしまいこみました。そして、家に戻ってノートにそのメモを貼付しました。そのノートをもっていると安心で、仕事がスムーズに運ぶのを実感しました。つまり、頭の中を常に空っぽにしておいて勉強をする時には、安心して勉強に没頭できるいわゆる「勉強モード」にしておくことが重要です。最近話題の本でソニーの出井会長の著作で「ONとOFF」がありますが、要は頭の切り替えをスムーズにおこなうことが勉強時間に限りのあるビジネスマン(OL)の方が受験で勝ち抜く秘訣の一つであるといえましょう。
3.受験勉強はパソコン(コンピューター)と同じ
受験勉強をしてみて、つくづく思うことは、「受験勉強はパソコン(コンピューター)と同じ」だということです。つまりデータの
- インプット(理解して勉強をする=基本書の学習)
- メモリー(記憶⇒勉強した内容を確認して、知識を確実のものにする=過去問練習)
- アウトプット(答案練習および模擬試験)
を順序よくかつ効率的に行うことといえましょう。それでは、以下に内容についてご説明いたします。まず、(1)インプットですが、これは基本書の学習につきると思います。再受験の方は昨年基本書を読んだからいいやと新年度の基本書の学習をカットして問題練習ばかりしている人が多々いらっしゃいます。このような方は勉強方法が基本的に間違っていると思います。最近の試験問題の傾向は、狭小な過去問題中心の受験的知識もさることながら、より幅広い知識の取得の有無をためしている傾向が顕著になってきています。
基本書は、そのような傾向をおさえ、新たな改定がされています。そのような傾向の知識の取得がおろそかになると、勉強時間をかける割には、いつまでたっても合格ラインに自己の点数がアップしないのではないでしょうか。やはり、新年度の試験に対応した最新版の基本書を活用されることをお勧めします。また、最近の大脳生理学では、学習した後にテレビを見ると記憶が蓄積される前に大半が消失していくと警告する学者もいます。それほどテレビの刺激は大きく、学習した後は寝るか、散歩することが一番効率良い記憶術といっている学者もいます。嘘か誠か、一度自分自身で確かめてみたらいかがでしょうか。
次に(2)のメモリー(記憶)ですが、これは復習をして知識を確実なものにすることです。しかし、漠然と復習するのはポイントもつかみにくいのが現状ではないでしょうか。そこで復習には「項目別の一問一答形式の過去問題集」を解くことをお勧めします。
これにより今まで学習したところの「曖昧な箇所」、「誤って記憶していた箇所」、「多く出題されている箇所」等が問題を解く段階で解明されていきます。そこで、「誤って記憶した箇所」等をこんどは基本書に書き込んでいくわけです。この作業をすると飛躍的に正確な知識が身につき、基本書で「重要な箇所」、「あまり重要でない箇所」等が一目瞭然となり効果的に重点学習が可能となります。また、この段階でサブノートを作りたくなるものですが、私は「あえてサブノートを作る必要はない」と思います。私たちは、学生時代からの長い間の学習習慣でノートを作ることに慣れてきているので、ノートを作ると安心感はあるのは事実です。しかし「正確に覚えること」と「ノートを作ること」とは必ずしも相関関係はないと断言できます。社労士試験は範囲が膨大です。ノートを作るだけでアットいう間に本試験の時期がきてしまい、気がつくのが遅かったという人を多々見ています。
最後に(3)のアウトプットですが、これは実際の試験に臨んで、限られた時間の中でいかに自分のもっている知識を総動員して問題を解く(択一式では「正しい選択肢を絞る」、選択式では文字通り「正しい選択をする」)練習をするということです。これには以下の「1」、「2」が考えられます。
「1」「答案練習講座」の受講
よく過去問題集のみ完璧にこなして本試験に臨む人がいますが、過去問題のみ練習していると法改正を組み込んだ新しい問題が出たとき(事実必ず出題されるのですが)は対応できなくなります。 この対策には、各団体の「答案練習講座」を受講することが一番良いと思います。私は、特に「カセットテープの答案練習講座」をお勧めします。それは、通学講座だとその時の体調や、眠気を催したなどで通学した満足感はあるものの、必ずしも自分のペースで問題訓練をしていない可能性が強いということです。その点、カセットテープ講座はわかるまで何度もテープをまわすことが可能だからです。そして、答案練習の段階で理解できなかった箇所は、基本書に戻り再学習します。また、その項目を基本書にメモ書きします。この段階では、基本書には上記(2)のメモリーの段階での書き込みに加えて、この段階での書き込みが加わるのですから相当な書き込みがされます。つまりこの段階では、基本書は自分の最も信頼できる学習パートナーとなっているわけです。
「2」アウトプットの最終段階は模擬試験にチャレンジ
アウトプットの最終段階は模擬試験にチャレンジすることにつきると思います。各団体では、5月中の中間模試と本試験の直前の最終模試があります。できれば両方受験することをお勧めします。
臨むスタンスは当然違います。中間模試は、自分のいままで学習してきた知識がどの程度なのか、またどの科目が弱いのか等を確認しこれからの得点力アップの重点学習の資料とします。択一式試験は3時間30分で70問の問題を解くことになり、1問3分以内に解く事が要求され、相当な体力の消耗します。また同時に科目ごとの時間配分が極めて重要になってきます。以上の点を自分自身で実感することが重要です。
これに対して最終模試は、本試験の3週間前あたりの8月上旬に実施されるのが通例です。これは本試験と同じ気持ちで受験することが重要です。この場合、注意すべきことは試験の結果よりもどこが出来なかったかを後で必ず確認することです。各団体では、この最終模試に過去問題の傾向、法改正の動向などを考慮して現時点で一番出題可能性の高い問題を厳選して作問してきます。別のことばでいえば各団体の叡智がこの最終試験に結集されています。最終模擬試験が終わった後2週間以内に、必ず誤った箇所を総点検することはきわめて重要です。この点検を完璧にこなすと、択一式試験では10点〜15点アップするようなケースはザラにあるようです。逆にいえば、模擬試験を敬遠しているようでは絶対本試験合格はありえないと言っても過言ではないと思います。
4.知識の正確さを増す横断整理
各試験の科目内容は膨大ですが、よく法律を読んでみると各科目間に共通する項目も沢山でてきます。しかしこの共通する科目には、各法律により微妙に異なる扱いも数多くあります。その相違点が明確に把握できないため頭が混乱して一歩も進めなくなり、覚える量の膨大さを想い、呆然と立ち尽くすケースがあります。
たとえば、各法律には、必ず「記録の保存」といる項目があります。基本的な問題パターンとしてちょくちょく問題に登場しますが、漫然と記憶していては高得点を望めません。そこで、以下のとおり横断整理をするわけです。保存期限
労基法 安衛法 労災法 雇用法 徴収法 健保法 厚年法 社労士法
2年 ○ ○ ○ ○
3年 ○ ○ ○ ○
4年 ○※2 ○※3
5年 ○※1
※1 健康診断個人票
※2 被保険者に関する書類
※3 雇用保険被保険者関係届出事務等処理簿
覚え方としては、
- 保存期限2年の法律は、「被保険者のある法律+社労士法」 、それ以外は原則3年と覚ます。
- 1の例外としては
※1 安衛法 健康診断個人票 5年
※2 雇用法 被保険者に関する書類 4年
※3 徴収法 雇用保険被保険者関係届出事務等処理簿 4年
として図を頭の中にイメージとして叩き込めば簡単にしかも正確な把握が可能で、いかなるこの種の問題が出ても対応が可能です。つまり、覚える内容が少なくて済むわけです。しかし、この横断整理をすることは確実に得点をアップさせるものですが、相当な知識が必要で、しかも相当な時間を割かなければできません。そこで各団体が実施している横断整理講座を受講することをお勧めします。これは各団体とも5月末〜6月上旬に実施され、内容は本試験の作問の基準日である4月中旬時点に合わせて改定されています。
この横断整理講座のテキストは、横断整理のみならず、各科目のポイントを縦断的にまとめているケースも多く、基本書のダイジェスト版としても意味があり、いつも持ち歩き、繰り返し、繰り替えし読むと正確な知識がグングン増します。書店にもこの手の本は並んでいますが、「直前の法改正が盛り込んでなかったり」、「まとめ方が中途半端であったり」で今一つ物足りないという感触を私はもっています。やはり、各団体の横断整理講座に出て、このテキストをゲットするだけでも充分意味がありそうです。また、多くの受験生は、本試験の会場に直前の参考書としてこの「横断整理テキスト」を自分なりに最重要ポイントを書き込んで直前の最終兵器をとして活用しているようです。私は、I.D.E社労士塾の「横断整理講座」に出ましたが、その講義に配布される「横断整理ゼミ・テキスト」は完璧に近い内容でした。これを市販すればさぞかし売れるだろうと想像しています。
5.本試験直前の勉強
私は仕事の都合で4日間の休みしかとれませんでしたが、現役のビジネスマン(OL)の方はできれば、直前は一週間程度の夏休みをとりたいものです。それは、試験直前の一週間で記憶した知識は、そのまま試験会場へ持ち込めるからです。しかし、だらだらポイントのはずれた総復習をやっていたのでは、時間ばかりあせって効果はあまり期待できません。私は、この4日間で前(3の(3)の1)にも述べた「カセットテープの答案練習講座」をもう一度やってみました。
特に「前回で誤った問題」、「前回は正解したが今回は誤ってしまった問題」(信じられないことですが知識があいまいだと多々あります。)を中心に「基本書」と「横断整理テキスト」を横において問題練習をしながら総復習を実施したわけです。
最後は「徴収法」まで届かず時間切れとなったわけですが、いまでも合格できたのはこのおかげだと思っています。そのような点で、あえて前に「カセットテープの答案練習講座」を受講することを勧めたわけです
6.本試験は、問題の取り組み順序も検討しておくことが重要
択一式試験は「労働基準法・労働安全衛生法」から問題が始まりますが、例年難問が多く、スタートから頭をかかえてしまうケースが多いようです。どうしても試験開始直後は緊張もあり、頭がフルに回転していない状態です。そこで難問に突き当たり時間を使い果たしてしまうと、これだけであせってしまいます。どうも、試験委員は最初に難問を出して、そこをどう冷静に切り抜けるかを試しているような感さえあります。そこで、労働基準法・労働安全衛生法が極めて得意である人を除いては、問題の取り組み順序をあらかじめ取り組み易い科目から決めておくのも試験突破の戦術として浮かびあがってくるのではないでしょうか。私は社会保険の科目から先に取り組みました。つまり健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法の順で開始したわけです。
健康保険法は例年基礎的な問題が多く、私は今回の本試験では健康保険法の問題を解くなかで「滑り出しとしては確実に点を取ったなと確信」しながらペースをつかんでいくことができました。また、1科目25分(本当は30分であるが、最後の見直し時間を考慮して25分をめどに設定)を問題を解くのに必要な標準的時間として事前にタイムスケジュールをつかんでおくことも重要です。私は試験開始後、最初にタイムスケジュールを問題の表紙に書きとめておきました。つまり「13:10〜13:35健康保険法 13:35〜14:00厚生年金保険法 14:00〜14:25国民年金法‥」とメモ書きをしたわけです。それにより、本試験の途中で現在解いている科目のスピードが予定通りにいっているのか、それとも遅れているのかを中間チェックができ、マラソンの伴走車がそばにいるように安心して進めました。そして難関の「労働基準法・労働安全衛生法」が始まる前にトイレ休憩を5分間入れておき、気分転換をした後問題に取り組みました。
試験で「アセルこと」と、「漫然と問題を解くこと」が一番よくないわけです。特に択一式試験は3時間30分の長丁場ですし、“こんどは労基・安衛だぞ”と事前に科目のイメージをして、気を引き締めて各科目ごとの問題に取り組むことが必要です。また細かいことですが、時計はデジタル式ではなくアナログ式をもって試験に臨まれることをお勧めします。それは試験の残り時間が明瞭にわかり時間管理が容易になるからです。(※野口悠紀雄先生も「超勉強法」の中で同じことをいっています。)
7.試験当日の持ち物について
試験当日は、できれば弁当を作って持っていきたいものです。試験会場は沢山の受験生が集まっており、まず食堂・レストラン類の利用は時間的にも間に合いません。そこで、試験会場近くのコンビニで「おにぎり」や「弁当」を買うわけですが、直ぐに売り切れてしまうのが現実です。試験会場から遠いコンビニで買った場合、試験会場までの移動の際に夏場でもあり時間の経過とともに食中毒も心配になってきます。昼食を心配して午前中の試験を受けるのと、後顧の憂いなく問題を解くのでは最初から勝負は決まっています。また、私は試験当日3つのポットをザックにつめ持っていきました。1つめは熱いお湯を入れておきました。これはお昼のカップ味噌汁用です。2つめは氷と冷茶を入れておきました。口が渇いたときいつでも飲めるようにです。3つめはドトールのアイスコーヒーと氷を入れておきました。午後の試験開始前の眠気醒まし用です。やはり試験は快適にベストの体調で臨みたいものです。最後は、ちょっとした工夫が合格を近かずけるような気がいたします。
以上が私の合格体験記ですが、平成15年度試験へ向けて読者にとって少しでも参考になれば幸いです。受験生の皆様の健闘をお祈りいたします。
以上
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