■「試される心」
■ペンネーム オオユキさん
勤務先にかかってきた通信講座の勧誘の電話、それが受験生活の始まりでした。
社会保険の得喪の事務手続きをすることがありましたので、セールスの方と少し話をして、「とにかく繰り返し、反復なのよ。必ず合格できるから」と。
繰り返しと反復で合格できるならと社会保険労務士の何たるかも知らず、深い覚悟もなく、通信講座を開始した1年目(1月スタートでした)。法律を学ぶのは初めてでした。
というよりも法律という意識すらなく・・・・そんな調子でしたから「こんなに大変なんだ」「すごいボリューム」と思っているうちに1回目の受験。申込みの段階で記念受験になることは確定していました。
2年目の受験勉強は年金科目にひたすら溜息。違う言語を読まされているようで、砂を噛むような思いと言ったら、いいすぎかもしれませんが、去年の教材と自分が書店で購入したいろいろな書籍を利用して学習していました。今思いかえしても情報収集があまりにも稚拙で、周りの受験生とのギャップは笑うしかありません。記念受験ではありませんでしたが、合格点には遠く及ばず。
3回目の受験に際しては某学校へ土曜日終日コース生として通学を開始しました。
この頃ようやく資格取得の魅力や可能性の認識が深まり、今回で決めようと決意しました。
土日はもちろんのこと、通勤の往復時間、昼休みの残り時間、小さな時間も無駄にしないで、とにかく過去2年とは比較にならない程、熱心に取り組みました。問題に対する反応が早くなっていくのが自覚できましたし、模試の成績も手応えがありました。なので、科目別で1点足りずに泣いたショックは忘れられません。話には聞いていたけれど、という感じでした。
同じ学校の通信講座に切り替え、4回目を試みましたが、前回で燃え尽きたという感じで今ひとつ力が入りません。「1点に泣いている受験生は自分だけじゃない。」と自身に言い聞かせますが、「大変な環境の中、半年、10ヶ月間で決める人もいるのに。」と心に落ち着きがありませんでした。前年程の勢いもなく、成績は下降し、この年は労災の選択式で撃沈。
「やっぱり3回目で決められなかったのが運の尽きだった。」「また、1年間仕事をしながら、いろんな事我慢しながら、頑張れるだろうか?」と怠惰で弱気な自分が頭をもたげていました。しばらく迷いましたが、もう一回だけ真剣に取り組んで駄目ならあきらめようと決心しました。社会保険事務所に出かけた際に、見かけたiDEに関心があったので、通信の答練講座を申し込みました。受け取る教材の随所に細やかな配慮が感じられました。テープから流れる講義の内容に、井出先生の声に、受講生を合格へと導くプロとしての誠意と責任感を感じました。「この教材を完成させるのに、どんな辛労を尽くされているのだろうか」と思いを馳せたとき、「あんなに頑張ったのに。」という思い上がった自分の姿勢を素直に反省することができました。失敗続きで荒んだ心に、合格を願う先生の思いが温かく響きました。
5回目にしてようやく合格を手にした今、私は自分が落ち続けた事には、訳もあったし、意味もあったと感じています。壁を突破していく為に受験会場で試されるのは積み上げてきた知識は勿論のこと、受験の神様(?)に「心」も試されている気がしてなりません。
「資格を持つことに対する心構え」といったらよいでしょうか。
合格を目指す皆様のご健闘を心よりお祈り致します。
塾長始めスタッフの皆様に改めて感謝申し上げます。何も分かっていない自分ですが、日々努力の気持ちを大切にして、良い仕事を提供できる社会保険労務士を目指します。
駄文になってしまいましたが、目を通してくださってありがとうございます。
|