■「基本の繰り返しが合格への近道」
■天野善之さん
私が社会保険労務士の資格取得を目指して勉強を始めたのは平成18年2月のことでした。資格を取得しようと思った動機は、人事関係の仕事を任されるようになりプロとして仕事が出来るだけの知識を習得したかったことと、60歳を過ぎてからも仕事ができるようになる武器が欲しかったという二つです。
1.平成18年の試験
平成18年度の試験に向けては独学で挑戦しました。一発で合格してやろうと意気込みだけは立 派でしたが、結果として内容がともなっていませんでした。市販の基本書と過去問を購入し、基本書の読み込みと重要事項のメモ作りで7月までかかり、過去問に手をつけたのは7月半ばからでした。はっきり言ってこのメモ作りは無駄でした。基本書の中身で重要でないところは少なく、単に勉強したと思い込んでいただけで、ただの作業に終わっていました。
過去問も市販のもので3回は廻しましたが、今振り返ってみると論点の把握が甘かったと思います。
一番ダメだったのが基本の理解が決定的に不足していました。
本試験ではどの問題も自信をもって解けず、試験が終わったあとにもらった速報で雇用選択が2点しかとれていないことがわかり、その時点で合格はないものとガックリとなりました。
結果として雇用選択の救済はありましたが、択一総得点で不合格となりました。
2.平成19年の試験に向けて
平成18年の試験を受けて、基本の理解ができていないことがわかり19年の試験に向けてどうするかを有資格者の後輩に相談したところ「学校に行くのが一番早道ですよ。」と教えてくれました。
18年の試験の帰り道でもらった解答速報がiDE社労士塾のものだったので、「iDE塾ってどう?」とその後輩に聞くと「業界では有名で間違いないんじゃないですか」とのこと。
そこで早速解答解説会に参加を申し込みました。解答解説会での井出先生の講義は非常に理解しやすく、この授業なら間違いないと直感し受講を決めたのです。
さてそれではどの講座を受講するか悩みましたが、通信では自分に甘くなるので、無理やりでも通学にしようと考え、夜間コースを受講することにしました。
平成19年の試験に向けて決めたことが2点ありました。
(1)学校を徹底的に利用する。
(2)学校から提供される教材以外に手を広げない。
(1)については疑問に思ったところは、授業の休憩時間や終了後、また授業が始まる前に質問して、分からないところをそのままにしないようにしました。質問の中にはトンチンカンなものもあったと思いますが、井出先生をはじめ講師のみなさんには丁寧に説明していただきました。
(2)については同じ教材を何回も繰り返すほうが実力がつくことが、大学受験の時に分かったからです。結局は学校の教材のボリュームが膨大で他に手を出す余裕なんか全然ありませんでした。実力試しのため他校の模試を受けたのが唯一の例外となりました。
勉強の進め方についても学校で教えてもらった方法を忠実に繰り返しました。過去問の論点をテキストにチェック、過去問を解くときは正誤だけでなく論点を必ず書き出す、間違った問題は必ずテキストに戻って論点を確認し理解する、基本であるテキスト読みと受講テープの速聴を加え、こればかりを繰り返しました。授業を受けるにあたってはテキストとテープで予習、帰りの電車の中で復習と決めていたのですが、帰りの電車の中では睡魔におそわれて、復習だけが足りていなかったように思います。
社会人が資格取得を目指す時、一番難しいのが勉強時間の確保です。幸い私は時間の自由がきく立場ですので、夜間の通学が可能でしたが、その分は他の日にしわ寄せがいきます。定時には帰れませんが、なんとか9時までに帰宅できるように工夫しました。通勤時間も勉強に使いましたが、テレビを見る暇はまったくありませんので新聞だけは読んでおかないと世間の動きが分からなくなりますから、朝は新聞を読んで時間があれば勉強、帰りは必ず勉強です。
土日は本音で言えば全部勉強に使いたかったのですが、子供の相手をしてあげないとかわいそうなので、ゼミがある日以外は夜間のみの勉強となりました。時間を見つけて勉強しましたが、1週間で20時間の目標は達成できないことが多かったです。
この受験に際して妻は快く理解を示してくれましたが、試験が終ったあと「もう1年と言われたら反対するかもしれない。」と言われて、ちょっとドキッとしました。自分では家族に犠牲を強いないように努力したつもりだったのですが、やはり我慢していたことがあったのでしょうね。
勉強の進行はほぼ本科ゼミ、答練ゼミの進行とリンクさせていました。というよりはとてもその先に進む余裕はなかったというのが現実です。6月まではテキスト読みとテープ速聴を繰り返していましたが、7月に入ってからはもっぱら過去問と答練の問題を解くことに重点をおき、テキストは論点チェックを主体としました。
模擬試験は他校のものを含め4回受けました。井出先生が「模試は受けっぱなしでは意味がありません。必ず復習して間違えた知識を修正することが大事なんです。」と教えてくださったことを守って必ず論点書き出しでチェックして、間違えたところをテキストにチェックしていきました。
論点間違いも含め過去問で間違えたところもテキストにチェックを入れていきました。そうするとだんだんと自分が弱いところが見えてきます。テキストの同じ箇所ばかりにチェックが入り、理解できていないところが浮き彫りとなってきます。お盆休みまでひたすら一問一答形式の条文別過去問集と答練の問題を繰り返し、選択は選択対策ゼミの問題をプラス、法改正はゼミでもらった問題をプラスしてアウトプット学習に専念したのです。
年度別過去問は結局1回やっただけで終わってしまいました。お盆休み中に図書館にこもって本試験と同じスケジュールで5年分をやりました。本試験と違うところはこのときにも論点の書き出しをやったことです。論点を書き出しながら解答して時間内に終われば、本試験ではその時間が余るはずと考えたのです。
模試の成績は合格圏内には入っていましたが、4回とも同じくらいの点数で終わっていました。ここで「自分に実力がついていないのでは?」と不安になりましたが、ともかくひたすら過去問を繰り返しました。そうすると年度別過去問集に取り組み始めたときに「この問題の論点はここ」と瞬時に浮かんでくるようになったのです。本試験でこれが生かされました。具体的には労基択一第1問で「法3条が出てくれば、論点は男女差別」とすっと浮かんできました。
今まで書いてきたことのほかにも、授業中に先生方に教えていただいたことで、非常に有益だったことがいっぱいありましたが、これ以上書くと先生方が授業で話すネタがなくなるのでやめておきます・・・笑。
本試験の選択式では学校で「ここは大事」と強調されていたところばかりが出てリラックスして解けました。ただ労働一般だけは最後の最後まで悩んで解答を埋めました。ここも大事だと言われていたのに、押さえきれていなかったのです。択一式は難問と呼ばれる問題はほとんどなかったですが一般常識だけが自信をもって解答できず、間違いなく解けたと思ったのは2問だけでした。
iDE社労士塾での指導を信じて平成19年の本試験に臨んだ結果は選択式37点、択一式60点の高得点での合格でした。井出先生をはじめ講師、事務局の皆様のお力添えのおかげで社労士合格の栄冠を獲得することができ、感謝の念に絶えません。
またこれは本試験を受ける前から考えていたことですが、平成18年の試験に落ちて良かったと感じることができるようになりました。何故なら、あんなあやふやな知識でなにかの拍子に合格しても、とても「社労士でござい」と胸を張ることはできないと思ったからです。
この資格を今後の人生にどう生かすか・・・こちらのほうが大切ですが、ともかくスタート地点に立つことができました。本当にありがとうございました。
末筆ではございますが、iDE社労士塾の益々のご発展(発達???)と井出先生、講師、事務局皆々様のご健勝を祈念いたしまして、筆を置きたいと思います。
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