社会保険労務士試験 合格体験記

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「信念と決心が合格を呼ぶ」
白土浩三さん


合格発表から1ヶ月が過ぎた今も、私の本棚にはIDEの基本テキストと過去問題集が並んでいます。約10ヶ月の勉強期間でしたが、IDEのおかげで非常に濃密な、意義のある時間を過ごすことができました。この10ヶ月を振り返り、その中で少しでも皆様の参考になることがあれば幸いと思い、私の体験を綴らせていただきます。

1. 受講内容IDEくん
 私はサラリーマンで、土日出勤もたまにありましたので、時間が自由に使える通信講座を選択しました。ただ、迷ったのは併せて答案練習ゼミを受講するかどうかということです。なにしろ初学者であり、講義の内容についていけるか自信がありませんでした。その時、メールによる受講相談を利用し、アウトプット訓練の重要性を教えていただきました。講義に慣れてから答案練習ゼミを受講するかどうか決めてもいい、とのアドバイスをいただきましたが、思い切って「通信総合コースP」(通信本科ゼミ・法改正ゼミ・答案練習ゼミ・模擬試験)を選択しました。このほか、横断整理ゼミを後日申し込みました。これ以外には、他団体や市販のテキストは一切使用していません。

2. 勉強方法
   労働基準法のテキストをめくると、最初の日付が10月26日と書き込んであります。この日から本試験まで、1日も勉強を欠かすことはありませんでした。1日数十分しかできない日もありましたが、初学者にとってまず慣れること、継続することが必要と思い、やり続けました。

 私の勉強方法は、受講ガイダンスに書かれている内容そのままです。
・まず、テキストを通読する
・次に、テキストを見ながら、テープを途中で止めずに聴く
・そして、条文順過去問題集を解き、テキストと論点の突き合わせを行ない、テープを聴いて書き込みをしていく

 これだけで、テキストは3回読んだことになります。特に、赤と青のマーカーでの論点チェックは重要です。テキストにはアンダーラインが引いてあるのでわかりやすく、私はクイズ感覚で楽しくやることができました。学習初期にやっておくと後半に威力を発揮します。特に初学者の方には、問題の傾向をつかむためにも重要ですので、絶対おすすめします。私はこのほかに、答案練習ゼミの問題も、ペンの色を変えて論点チェックを行ないました。基本テキスト・過去問・法改正、それに答案練習に特化した勉強方法となりましたが、結局はこの単純な方法が一番なのでしょう。

3. 学習計画
 何事にも計画性の無い私でしたが、この受験勉強に関してだけは、スケジュールを立てて実行しました。基本的には配本に従って勉強を進めていけばいいのですが、初期の段階ではテキストの通読に1日〜2日、テープの通し聴きは1日1本、論点チェックをしながらテープを聴くのは1日半面(休日はこの倍)、というのを目安にしました。勉強時間は、出勤前に会社近くの喫茶店で約1時間、帰宅後1時間〜2時間、それに通勤時間で約1時間半でした。家族の協力もあり、休日にまとまった勉強時間がとれたのには感謝しています。
 合格という目標があるのですから、それに向かった計画を立てるのは大事なことです。無理な計画は立てず、その日の進捗状況に応じて柔軟に変更していく(PDCAサイクル)、こうすれば長続きすると思います。

4. 質問制度の活用
 勉強方法や講義の内容で疑問があったときは、いつも電話で質問しました。初歩的  な質問であっても、いつも丁寧に答えていただいた講師の皆様には、非常に感謝しています。電話の最後に「頑張ってください」と言われるのが嬉しくて、それが聞きたいがために電話をしていたところもあったかもしれません。
 年末で労働関係の科目が一通り終了したとき、「年末年始は社会の科目に入らず労働の復習を。その後社会に入ってからも、毎日少しずつ労働の復習をしたほうがよい」とのアドバイスをいただいたり、「答案練習ゼミは春からでも十分間に合う」といったご指導は、スケジュールを立てていく上でも本当に役立ちました。特に通信講座ですと、自分のペースで本試験に間に合うのか不安になることがあります。質問制度は大いに利用すべきでしょう。

5. 自分なりの工夫
 本試験までに、テープは7回〜8回聴き、過去問は5回〜6回やりました。それでも間違う問題というのはあります。私は、そういう部分はA4サイズの紙に書き出したり、テキストの一部をコピーしたうえで、パウチしたものをいくつか作りました。それをトイレやお風呂の時間に持ち込み、いわゆる「細切れ時間」を活用することにしたのです。また、仕事中の電車での移動時間などでも、必ずテープを聴くようにしました。家中、重要事項をメモした付箋だらけにもなりました。生活スタイルや仕事の性格によって、自分にあった勉強の工夫ができると思います。勉強時間が足りないという悩みは必ず出てくるものです。そんな時、半ば必要に迫られてではありますが、自分なりの工夫を編み出していけばいいのではないでしょうか。

6. 模試の復習
 これまで、高校や大学の受験で何度も模試を受けてきました。しかし、模試の復習は、これまでただの一度もやったことがありませんでした。私は、IDEの模試を会場受験に変更し、中間・最終とも受験しましたが、2回とも合格ラインには届かないであろうという点数でした。特に最終模試の択一は不本意な点数で、暗澹たる気持ちになりました。そこでやっと、模試の復習をする気になったのです。
 模試の復習がこれほど大事だとは、やってみるまでわかりませんでした。知識が体系的に整理できますし、重要ポイントがわかります。本試験でも大いに助けられました。模試の復習をするという習慣の無い方は、だまされたと思ってぜひ行なってください。そして、間違った部分や忘れてしまいそうな部分にはマークしておき、本試験直前に再チェックするのです。

7. 本試験直前期
 本試験1週間前、私は夏休みをとりました。当然、ほとんど勉強漬けです。1日1科目を基本とし、答案練習ゼミや過去問で間違えた問題、模試でわかりにくかった部分を中心に総復習をし、最後に年度別過去問題集をやりました。年度別過去問題集をやると、1肢だけでは難解な問題が、実は簡単な別の肢とセットされていて正答がわかるという、新たな事実が発見できました。何度もやってきた過去問ですので正答率も良く、直前期に自信をつけることもできました。

8. 本試験当日
 望外に基本的な問題が並んだ選択式を終え、改めて択一式が勝負だと自分に言い聞かせ、午後の試験に臨みました。私はIDEの配本順に解いていく方針でしたので、労働基準法からスタートしました。しかし、労基法後半から安衛法にかけてがさっぱりわかりません。天井を見上げ、呆然としました。パニックになりかけましたが、無理やり労災法に進んでいくうち、ようやく簡単な問題に出会うことができ、それをきっかけに落ち着きを取り戻しました。
 一般常識を解いた後、再び労基法に戻ると、さっきわからなかった問題が、何となくわかるようになってきました。本試験の怖さでしょうか、落ち着いて問題を読むということができていなかったのです。最後に見直すと、マークミスも3ヶ所ありました。平常心を保つのは無理だと感じましたが、ある程度焦る自分も想定内にしておけばよいのかもしれません。

9. 最後に
 もぬけの殻、という表現がぴったりなほど疲れ果てて試験を終えた私を、妻が会場まで迎えにきてくれていました。車中の自己採点で、選択式が36点だったときの安堵感は今でも忘れられません。そしてその夜、択一式が55点あるとわかったとき、全てが報われたという気持ちと、IDEや家族への感謝の気持ちがこみ上げてきました。ゼロからのスタートだった私を、ハード面で支えていただいたのがIDEであり、学習環境などのソフト面でフォローしてくれたのが家族でした。「およそ事業をするのは、する力ではなくて、それをやり遂げるという決心である」IDEからいただいた年賀状の言葉を励みに、そしてIDEのカリキュラムをやり遂げれば合格できるという信念を持って、立ち止まらず走り続けることができました。

 平成20年の試験で合格を目指しておられる皆様、気負うことはありません。愚直で地道な努力が、最後には実を結びます。皆様のご健闘をお祈りいたします。


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