社会保険労務士試験 合格体験記

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■過去の失敗から得た学習法
■ペンネーム「Y.H」さん


■はじめに
私は受験4回目にして合格することができましたが毎年多くの方が1点に泣く試験で、しかも年一回しかない試験なので1点がその後一年間の生活を左右することになります。
私の経験が初めて受験される方、再度の受験を目指す方にとって何らかの参考になればと思い体験記を書かせていただきました。

■私の勉強環境
現在はソフトウェア開発という社労士とは無関係の仕事に就いております。この仕事の事情をご存知の方はおられるかと思いますが、残業が非常に多く終わりの見えない作業が続くこともあります。机の前に座ったのが午前0時という日も数え切れません。逆の言い方をすれば、こうした環境であっても合格は可能と思っていただければと思います。

<1年目(独学)>
全くの独学でした。「うかるぞ社労士」を購入し、読むことに精一杯で問題演習が決定的に足りませんでした。その為、本試験でも午後の択一は時間内に解けないという状態でした。

<2〜4年目(IDE社労士塾)>
1年目の反省を踏まえ、資格学校を利用することにしました。ネットで様々なサイトを見て、資料請求をして最終的にIDE社労士塾が自分に合っていると感じて長期の通信講座を始めました。ただ最初の年(2年目)は全体のペースが掴めず、添削を全て消化出来ませんでした。その反省を踏まえ3年目以降は勉強スタイルを確立させました。

■学習スケジュール
あらゆるところで挙げられているスケジュールと似たものになっていますが 自分のスケジュールは以下のようなものでした。

【インプット期:10月〜4月末(ゴールデンウィーク前)】
とにかくゴールデンウィーク前までにテキスト読みを終えることを目標にし、この期間で少なくとも2回は読みました。学習経験のある方が悩む一般常識についてですが、私の場合はここで知識を固めるのは不可能と割り切り、直前期にまわすことにしました。

→過去の失敗
1年目2年目はこの期間を大きく越えて6月末までテキスト読みに追われほとんど問題演習をしていないということもありました。結果として問題演習が足りず本試験の択一では歯が立たない状況でした。(問題演習の不足は解答速度に出ます。)

【問題演習期:5月〜6月】
過去問を中心に答練などで問題を解くことを中心にしました。ここで多くの間違いを経験して、テキストに戻って知識を確認しました。提供される教材の他に市販の問題集などの購入を考えている方もおられるかと思いますが、自分の場合3年目4年目は模擬試験を除いて基本教材はIDE塾教材のみで問題演習も進めました。

→過去の失敗
問題を解きながら分からなくなるとすぐテキストを見てしまい、結果として知識が定着しない状況になりました。多くの問題集を購入してどれも中途半端になったこともありました。

【直前期:7月〜8月】
過去問演習は引き続き行いながら、この時期までには数回模擬試験を経験していたのでその復習も行いました。8月に入ったら新しい問題は解かずに過去に間違えた問題の復習に時間を費やしていました。またこの時期に一般常識ゼミなどを利用して一般常識の知識を固めていきました。

→過去の失敗
模擬試験の復習を全くしない時がありました。この時期にきても新しい問題集を買って最後まで手をつけないこともありました。


【本試験前一週間】
夏休みと有休を使って会社を一週間休み、朝から晩まで勉強していました。この時期になると時間との勝負なので一日一科目ではなく、20分間で一科目をチェックなど一日で全科目に目を通せるようにしました。
具体的には、
労基法(20分)→安衛法(20分)→・・→一般常識(20分)
とチェックしてまた労基法に戻るということを行いました。20分間で科目全体のチェックは不可能ですが、チェックしきれない部分は次の回にまわすことにし、時間だけは厳守して全科目に目を通すことに重点を置きました。

→過去の失敗
一日一科目で進めていたら最終日には初日にやった科目が不安になってしまうような状態になりました。


■勉強法
【勉強時間】
トータルで何時間勉強したというのは記録に残していませんが、平日は一日2時間、休日は8時間位を最低ラインに考えていました。しかし、平日に関しては残業が多い仕事の関係上思うように時間が取れず予定通りにいかない時の方が多かったように感じます。ただ、気を付けたのはテキストや過去問題集を開かない日を作らないようにしました。(たとえ10分であっても勉強しました)そうした中で体調のことも考慮し、就寝時間は厳守するようにしてその時間までに出来なかったことは次の日の朝1時間早く起床してクリアしました。

→過去の失敗
自分にとっての就寝時間(起きていられる限界の時間)を超えて勉強していた年もありましたが、眠気などもあり効率は上がりませんでした。

【テキストが届いたら・・】
最初の年はテキストをざっと読むことから始めましたが全体像の見えてきた3年目以降はいきなり届いたテキストに過去問出題部分のチェックを行いました。(IDE社労士塾の過去問題集は条文ごとに掲載されているのでこの作業はやり易いと思います。)チェックは過去問のポイントとなっている部分(何が聞かれているか?)を過去問題集の問題文や解説から読み取ってテキストの該当部分に蛍光ペンで線を引く方法で2、3回出題されていた部分については出題年度を書き込みました。

単なる印でも良いかと思いますが、出題年を書き込むと「何年かごとに出題という法則があるんじゃないか?」
 といった発見もありました。なお蛍光ペンの色は全科目共通、過去問専用の色として用いました。(重要箇所などで用いる色とは別にしました)

【テキスト読み】
私の場合はテープ付きの講座でしたので、テープを聴きながらテキスト読みを行い、章が終わるごとにその章で取り上げられた内容の過去問題をやりました。

→過去の失敗
社労士の勉強を始めたばかりの時は最初の時点でテキストに書き込むことや線を引くことは避けたほうがよいかと思います。最初は何が重要かが分からない為に不必要に線を引くなどの状況に陥ることがあります。実際私の2年目がそうでした。
それを避けるにはテープを2、3回聴くようなつもりで最初の1回目はスピード重視でとにかく一度通して聴くべきかと思います。(仕事をしながらの方は特に2、3回テープを聴くということは時間的に大変なことだと思いますが・・)

【過去問】
テキスト読みと平行して・・、テキスト読みが終了時・・と3、4回は繰り返しました。過去問を何度もやった3年目、4年目は本試験で同じような論点の問題があった時に解答が早く導き出せて効果を実感しました。

→過去の失敗
間違った問題の問題文掲載箇所にチェックをしましたが、次に見た時に「これは前回間違えた問題だから今考えているのとは反対?」という問題の論点と関係ない『推測』をしてしまいました。 前回間違えた箇所のチェック(印)をつける場合は問題文の近くに記述しない方が良いかも知れません。

【一通りの学習が終わった後】
労働基準法から始まり一般常識まで一通りの学習を終えた後ですが、特に学習経験のある時は自分の弱点科目から再チェックを行った方が良いかと思います。

→過去の失敗
常に労働基準法からやっていた為に弱点が最後まで残ってしまったことがありました。

【模擬試験】
私はIDE社労士塾の他に、T社とL社の模擬試験を受けましたが全て自宅で受けました。4回の本試験以外、会場受験をしたことはありません。これは人それぞれですので試験会場での緊張感を味わう為には会場受験をお勧めします。

■本試験で大切になること
やはり解答スピードだと思います。1年目は全ての問題を解くことなく終了しましたが4年目には最後にマークシートのチェックをする余裕ができていました。模擬試験などでも、とにかく解答速度を上げることに気をつけていました。早くやるということは雑にやることではなく、再度の見直し時間をもたらすことにもなります。その為にも過去問や答練を解くことで出題パターンなどを実感することは重要になると思います。

そしてもう一つ。最後の解答チェックで変えるかどうか迷った解答は変えない方が良いかと思います。私は3年目の本試験(択一)のチェックで2問迷い、変えたところ2問とも不正解、変える前の解答が正答で結果不合格ということがありました。合格した4年目の選択でも同様に迷うところまではいきましたが、前年のことがあったのでそのままにして正解となりました。ちなみにこの時解答を変えていたら、もう1年受験生をやっていました。直感で出したような答えであっても長い時間をかけて勉強してきた知識から導き出したものですので意外と正解を選んでいることは多いと思います。

■最後に受験生の皆様へ
私の場合は要領が悪く、何年かを費やしてしまいましたが最終的には「時間がない」ことを理由にするのではなく「時間を作る」意識を持つことが大事だと感じました。自分もそうでしたが学習を始めてからでも遅くはありません、勉強の合間に様々な方の体験記に触れてみてください。受験生の皆さんの置かれている状況は千差万別で、誰かの体験記が100%自分にも当てはまるということは少ないかと思いますが、たとえ一部分であってもその中から自分でも出来そう、自分に合っていそうな部分と思われることがありましたら是非実践してみてください。

学習時間は長くなりますので、時に気持ちが折れてしまいそうになることもあると思いますが、そんな時は最初にこの資格を目指した時のことを思いながら本試験最後の1秒まで「合格するんだ!」の気持ちを忘れずにいて下さい。それと共に体調も重要な要素となります。健康に留意されて合格を勝ち取られることをお祈りしております。

 最後になりましたが、4年目にして合格の喜びを実感できましたのもIDE社労士塾の先生方の支えがあってのものだと思っております。本当にありがとうございました。そして私の目標の為にと支えてくれた、たった一人の家族である母にも感謝しています。

 2007年1月11日
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