社会保険労務士試験 合格体験記

I.D.E.社労士塾 合格体験記
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■私を合格へと導いた「受かるための実践学習」
■菅野 隆志さん


■合格までの考え方
私は今まで色々な国家試験にチャレンジしてきましたが、社労士試験ほど手こずった試験はありませんでした。3回目の今年の試験がダメだったらもうあきらめようと考えていました。そこで『試験とは「合格」が目的のものである』と割り切り、高得点は意識せず合格最低ラインでも構わないから「受かるための実践学習」をすることに切り替えました。つまり、試験会場が私たち受験生の戦場であり主演する舞台であります。その舞台で「合格」という演技を披露するため私たちは日々学習しています。実際に試験会場で問題を読んでいることを想定して学習することが実戦で大いに役立ちます。また、そういう精神状態に自分を置くことによって日々の学習にハリが出て眠気も吹き飛んでしまいました。ところが、最近の国家試験は、試験会場で問題を見たときテキストにも書いていない「見たこともない問題」を出題する傾向があります。そんな問題は誰が解いてもできるわけがないと切り替えて、どのテキストや過去問に載っている問題は確実に押えることが必要であるという至極単純で逆に緻密な学習をすることが大切であると考えました。(えてして、テキストは過去問を主体に作成されていますからテキストの理解が大切です。)

また、緊張感の漂う慣れない試験会場の机の上で問題を見たとき瞬時に解答が浮かび上がるようにするため、初学者であればテキストの《通読+過去問との突合せ→熟読→精読》、受験経験者であれば《精読+過去問との突合せ》を10回繰り返す必要があると思います。10回繰り返して法改正事項も整えて試験に臨んでも3〜4問は必ず単純なミスをしてしまいます。したがって、日頃テキストは常に持ち歩き、空き時間などには速読をしたり、よく試験に出る苦手な箇所などは熟読をしたりするということは言うまでもありません。是非テキスト(基本書)の読み込みは徹底して行って下さい。そうすることによって、問題の言い回しや何を論点にしているのかが読み取れるようになり失点を最小で食い止めることができるでしょう。頭の中の「読解」能力を錆びさせないように常にテキストの文脈を脳裏にこびり付けるよう訓練して下さい。

 試験後、IDEをはじめ各団体から合格基準点の発表があって自分の合格は確信していましたが、11月10日に試験センターのHPを見て自分の受験番号を見たときの感動はたとえようがありませんでした。今年の試験は選択式で22点、択一式で41点という過去にあまりない低い合格ラインでした。その点数を見て合格の喜びは半減し驚きを覚えています。今年は平易な問題と難解な問題とが入り混じっていて心理的に得点を伸ばしにくい試験となったようです。繰り返しますが、今後このような異色で新作の「見たこともない問題」の出題傾向は続くと思われます。どんな問題でも臆することなく対応できるようにするには尽きるところ「基本テキスト」の読み込みしかありません。

■具体的な学習方法
よく昔から「親の心子知らず」と言われます。IDEばかりではなく、他の指導団体も口を揃えて「過去問」の徹底研究を叫んでいます。指導団体が「過去問!」と指導していながら受験生はよく「予想問題」やマニアックな問題をやろうとしています。それが「親の心子知らず」なのではないでしょうか。合格した者は誰でも「過去問」の重要性を理解しています。逆に述べれば、合格しなければ「過去問」の重要性は分からないと思います。それほど「過去問」は重要であります。それでも不安を感じたら「予想問題」をする目的は、苦手な課目や法改正項目を習得す
ためにあると思うくらいでよいでしょう。学習時間はそんなに有り余っていないはずです。

そこで、私はどのように「過去問」に取り組んだのかを述べます。
  1. IDEの「条文順過去問」はひじょうによくできています。解説が詳細で、「参考」には類似の問題が出たときでも対応できるような説明が書かれています。
    この「過去問」を主食として「章」ごとに精読したテキストと突合せを行います。問題とテキストの表現を交互に読み合わせします。当然、テキストには問題番号を記入し、問題にはテキストのページを記入しておきます。そうすることによって後で繰り返し学習する際即座に見直しができます。これは誰でもできる基本中の基本作業です。自分にとってその条文と過去問が理解できていればテキストには特にマーカーなどを引く必要はないと思います。
  2. それでは、どうしても理解できなく繰り返し間違える箇所は、テキストの法律的解釈や過去問題の文章をシステム手帳に記入しました。バイブルタイプのシステム手帳なら混雑している電車の中でもコンパクトで開きやすく、リングで綴っていますからページをはずしたり増やしたりすることができたからです。また、書くことによって覚えますので効果は抜群でした。難問だった選択式労災の「業務・通勤災害による疾病」の規定も同様の問題だったH13年度の過去問をやっていたところ迷ったためこのシステム手帳に書いていましたからズバリ解答できました。当然仕事のスケジュールも記入してありましたので、仕事の空き時間もチラチラとシステム手帳を眺めることができましたため倍の効果を生み出せました。
  3. 私は、気に入ったテキストや暗記本等の基本的な考え方は「試験会場に最終的に持っていけるもの」と考えます。結局試験会場に持った参考書というものは、ビッシリ書かれたこのシステム手帳とIDEの「直前総まとめゼミ」のテキストだけでした。
  4. テキストと条文順過去問の突合せが累計5回ほど終了した時点で今度はこのシステム手帳と条文順過去問のみの学習でした。条文順過去問の問題文や解説には理解に苦しむ箇所や表現が難しい箇所にマーカーを引きました。つまり、今度はテキストではなく過去問集がテキスト代わりに変化したわけです。
  5. 試験日も迫ってきた時期まであと5回原点に返ってテキストと条文順過去問の突合せを行いました。この頃になると、問題文やテキストを読むスピードは倍化され、テキストのどこにどんな文章が書かれているかまで記憶されきました。私でも例えば労基、安衛、労災、雇用等の4科目程度を休みの日1日で仕上げられるまでスピードアップできました。
  6. 皆さんに申し上げたいことで必ず実行してほしことは、IDEでも説明がありました通り過去問を「項目別」ではなく「年度別」をすることで仕上げをしてほしいということです。試験はテキストの項目通りに出題されず、いきなり「罰則」から出題されることはご承知の通りです。中にはとても平易で短文な肢や難解で長文な肢、そして繰り返す通り「見たこともない肢」も織り交ぜてあります。条文順過去問で解いた問題も「年度別問題集」に当然書かれてあります。ところが、いざ「年度別」で五肢択一を取り組むと繰り返し間違える肢が必ず出てきます。これを再度修正するためにも条文をバラバラに散りばめられた「年度別問題集」は効果があります。

■注意してほしいこと
  1. 選択式の対策を甘く見ないでほしい。択一式の学習の中でも並行して学習できますが、最近の選択式は本当に厳しい試験です。午後の択一式試験にも影響を与えてしまいます。
    IDEの「選択式の傾向と対策ゼミ」で「勘」を養ってほしいです。このゼミの手ごたえは最高で、まさに目からウロコでした。
  2. 労一、社一対策でこれだ!というものはありませんし不可能です。白書や統計を読む時間など無いと思います。ただし、「勘」は養っておきたいところです。「白書・統計完全対策ゼミ」の受講は必須でしょう。電車の中でそのテキストを読むだけでも違ってきます。また、一般常識を学習する頃はテキストを読むスピードも早くなっているでしょうから苦労なく興味を持って読めるでしょう。
  3. 私は今まで述べて参りました通り、条文順過去問や年度別過去問を徹底してやったつもりでした。そこで、ひじょうに乱暴な助言ですが強く感じたことは、試験問題の問1〜10まであるとはじめの問1〜4までは受験生を心理的に惑わす問題が多いということでした。そこで、試しに年度別問題集を各課目ごと問10から逆に遡ってやってみたところ正答率が上がり時間も短縮できることを発見したのです。つまり、問10、問9、問8・・・の順で解いていくのです。えてして問10になればなるほど平易な問題になる傾向があるのです。問4、問3、問2、問1は難問ぞろいですが、平易な問10から解いていくとその法律課目に頭が徐々に慣れてくるため長文でクセがある問1は意外と簡単な内容だったということになっているのです。したがって、本試験時には無理して労基の問1から取り組む必要などまったくないのです。本試験ではまさにそれが実証されました。
  4. テキストや問題集、短期ゼミ等はほとんどIDEのものでした。長期通信でカセットを使用させて頂きました。学習で疲労感を感じたときカセットから聞こえる井出先生のクリアーな声は私の鈍い頭脳に「合格」のための癒しと知識を注ぎ込んでくれ、理解に苦しむ箇所も的確にご指導して下さいました。
    そこで、皆様に申し上げたいことがあります。試験は「合格」しなければ何も発言できません。「勝って官軍」です。何年もかかって「合格」した方のご努力には敬意を表します。それは、長期間にわたってそのモチベーションを維持されたからであります。しかしながら、これから受験される皆様は如何に得点を稼いで早期に「合格」をされるか。それには、過去問の徹底学習は勿論ですが、余裕のある方は「ゼミ等へは惜しみなく出費してほしい」ということです。繰り返しますが、「合格」しなければ次のステップへは踏み出せません。私たちは「合格」するために辛い勉強をしているのです。「合格」して「厚生労働大臣」の合格証を是非ご覧になって下さい。私などはこの合格証を見たら今までの出費や辛かった時期の思い出など吹き飛んでしまいました。「合格」はこれからの自分や皆さんの人生に大きな自信となるでしょう。IDEのゼミは出費のし甲斐があるものばかりでした。
■最後に
合格してから時間が経った今、頑張って本当に良かったと強く感じています。IDEのテキストや問題集は電車の中で置き忘れたらゴミですぐ捨てられてしまうほどボロボロの状態です。カセットは絶えず聞いていたためテープが伸びきってしまいました。しかし、そのボロボロのテキストは自分の勲章になっています。一生の宝にしたいと考えています。
人生80年。そのうちの1年間「合格」の2文字のためある程度の時間と費用を使っても決して惜しくないと思います。かえって合格後の自己研鑽のほうが厳しく数倍の学習を要すると思います。これから受験される皆さんも是非自分に合った学習を粘っこく継続して下さい。
最後に、合格発表日まで文句も言わず心底「合格」だけを望んでいてくれた妻に深く感謝すると共に、IDEの講師やスタッフの皆様には感謝するばかりです。本当にありがとうございました。そして、最後の最後まで頑張れた自分を初めて褒めてあげたいと思っております。おわり
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