社会保険労務士試験 合格体験記

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■「受からなければ」よりも「受かりたい」,これでプレッシャーをはねのけて
■匿名希望1さん


≪学習を始めたきっかけ≫
平成11年に県の労働関係相談員として就職した当時、次々に地場の大手スーパーの倒産、全国展開をしている某百貨店の閉店などに伴い、流通業界、関連企業の連鎖倒産も相次ぎ、大量の解雇者が出ました。連日、多くの相談を受けるとき、自分の稚拙な知識では対応できないと判断し、勤務先の近くにある受験予備校に通いました。

≪敗因分析〜過ぎたるは及ばざるがごとし〜≫
受験の初年度は平成13年。選択式社一が1点不足し、来年はイケルかも?と甘い予感が苦労の始まりでした。
 2回目労基法選択式入れ替えマークミスで1点不足。
 3回目極度の眼痛で、厚生年金択一段違いマークミスによる基準点不足。
 4回目試験当日胃痙攣、嘔吐。39度以上の熱発で択一では3時間30分の持ち時間の内、2時間経過した段階でわずか7問しか解けていなくて残り63問を1時間30分で解くはめになりました。監督者から「来年もあるから」とストップがかかるほどヘロヘロの結果、労一選択マークミスによりアウト。
 5回目は御社の通信講座で基礎講座・答練・年金・一般特訓・法改正を使用。しかし、労一選択基準点不足。
 2回目以降については、全て総合点はクリアしながら、頑張っても頑張っても、結果が出ないと、心ががんじがらめになって、さらに不安を掻き立てます。自分と同時期、あるいは後から学び始め、先に合格する友に祝辞を伝えながら、言いようも無い焦燥感を覚え、試験問題の内容、合格ラインの設定について納得できず、試験を受けることが本当に嫌になって、何度も投げ出してしまいたくなりました。

しかし、水戸黄門のテーマソングではないのですが、「後から来たのに追い越され泣くのが嫌ならさあ歩け」と自分に言い聞かせながら、必死で机にかじりつく姿に、以前通学していた学校の先生や友人から、少しくらいはリラックスできる時間を持つよう、何度も助言を頂くのですが、耳に入らず、仕事がある日も睡眠時間を削って、少なくとも1日8時間は勉強しました。点滴を打ちながら・・・。「今年こそ受からなければ」「初学者ではないんだから模擬試験や答練で高得点を取らなければ恥ずかしい」と、時間が許す限り、いくつもの模試を受験し、その都度その都度、一定以上の結果を出すことが目的になり、異常なまでに点数あるいは合格判定ランクを上げることに固執し、答案練習で解けない問題があったり、自分が受けていない模試があったりすると更に不安になりました。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」過労による集中力の欠如さえなければ、何度も足踏みせずに合格していた筈でした。

≪合格した年の学習方法≫
さて、さすがに、5回も不合格ですと、すっかり自暴自棄になり、学習を中断してしまいました。とりあえず、仕事柄、新しい情報が必要でしたので、2度目の基礎通信講座を申し込んだものの、結局、本試験の申し込みを行う4月まで、受験自体を迷っており、殆ど何も手をつけられずにいました。

ところが、受かったら、自分へのご褒美に大好きな犬を飼おうと思っていたのですが、私の合格を待ちきれないで、家族が前倒しで購入してしまったことに後押しされ、ともかく、合否に関わらず今年が最後の受験にすることにし、横断・選択・法改正・直前の短期講座を追加しました。

しかし、既に時間が足りないこと、模試の得点結果で一喜一憂しすぎたことの反省から、5月連休明けから、条文別の1問1答過去問と短期コースに付いてくる問題集に絞り、「基本に戻る」ことに徹しました。

余談ですが、たまたま柔道の金メダリストの山下泰博さんの講演を聴く機会を得ました。ロス五輪で負傷した山下選手と強豪のラシュワン選手との決勝戦をご存知の方は多いと思います。彼は、あの逆境で「勝たなければ」とは考えず、「勝ちたい」とひたすら考えていたそうです。何回も不合格が続くと、いつも、先生方がおっしゃる様に「自分が合格することを信じる」なんてことは、とてもできません。ただ、「受からなければ」と言う気負いを捨て、素直に「受かりたい」と考えれば、プレッシャーによるストレスを少しだけ軽減できそうです。

さて、追い込みの時期になり、深夜中心の学習を辞め、まず、確実に連続して4時間以上の睡眠を取ることに努めました。そして、出勤前の朝4時〜7時の時間帯に集中して問題集に取り組み、時には友人と小旅行に出かけたり、日々の生活でも、極力、寛ぐ時間を持つようにし、気力と体力を本番までいかに温存するかを第1に考えました。愛犬が、勉強の邪魔(?)をしてくれたことも、適当な気分転換になりました。

学習も仕事しているようなものですから、心身の健康を維持するために、自分に対する安全配慮は本当に大切ですね。

そして、今年、ようやく、官報に載った自分の受験番号を見つけたとき、「あ〜長かった〜」と口にした後は感涙でした。長い長い間支えて下さった皆様、何より、家族に心から感謝するばかりです。有難うございました。

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