合格体験記(平成17年合格)
I.D.E.社労士塾
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奥田智さん 家族がくれた6年間
1.はじめに
まずは自己紹介させていただきます。私は三重県の片田舎で、中小企業の商社に勤める45歳の会社員です。
6回目にしてやっとの思いで合格できたのも、i.D.E社労士塾で継続してご指導戴けたおかげだと感謝致します。
法律に関する知識の殆んどない私でも合格できましたので、受験を決意された皆様に、少しでも参考になればと思い、ベテラン受験生としての経験談等を以下に述べることと致します。

2.受験の動機
そもそも私が社労士という資格の存在を知ったのは、遡る事20年前です。当時私は就職直後で、道端に「○○社労士事務所」の看板を見かけて、興味を持った程度でした。そして、サラリーマン生活も長くなると共に、自分のキャリアやスキルに不満を抱くようになり、何か自信の持てる事を身につけたいという思いで、頭の片隅にしまい込んでいたこの資格を思い出し、決意をしたのが2000年の年明け早々の事でした。
年始早々、義父が亡くなった忘れもしない悲しみの年でした。そんな中、私は必ず合格の報告をする事を墓前に誓いました。
もともと独立開業思考の私でしたので、この資格は自分に向いた資格でもありましたし、仕事上あるいは日常生活上においても、必ず役に立つことと思っていました。

3.受験の経歴と失敗談
私の場合、一番伸び悩んだのは択一でした。総合点でどうしても40点前後の得点しかできず、どうすれば実力がつくのか非常に悩みました。以下が長かった自分自身との格闘の記録です。

◆1年目・・・学習期間約8ヶ月、手探りの1年目
たまたま新聞の広告に、「300時間合格保証ソフト」のキャッチコピーの記載を目にし、もしかすると…の思いで飛びついてしまいました。パソコンを使った繰り返し入力による学習方法ですが、私には不向きでした。
その学習内容の量は半端ではなく、少しの入力ミスも容赦されません。初学者の私には到底無理でした。
何とか一通りの学習は終えたものの試験の結果は惨澹たるものでした。一年目だから仕方がないと気を取り直して2年目に臨むことにしました。

◆2年目・・・過去問を覚える学習スタイル、学習方法がわからないままの2年目
インターネットで数々の独学の合格体験談を見て、自分も市販のテキストと過去問で合格するという決意で臨みました。しかし、市販のテキストはよく纏まってはいますが、情報量と質においては不安があります。
1年目の受験勉強中に、i.D.E社労士塾の存在を知っていましたので、短期講座で補うことにしました。しかし「基本テキストと過去問の繰り返しで合格可能」の情報に惑わされ、結局惨敗です。
敗因は、過去問を解くのではなく、過去問の量や回数だけこなして覚えるだけの学習方法に自己満足し、基礎をしっかりと築かなかった事にあります。いくら過去問を覚えても、同じ条文において少し捻られると、正誤の判断に迷いが生じてしまいます。設問肢の関連事項の知識や記憶が曖昧でした
2回の失敗を経験し、「この試験は半端な学習では到底合格できない」事を思い知りました。

◆3年目・・・消化不良が敗因の一年間
今年こそはと、再度i.D.Eの先生に相談し、長期講座を柱に基礎からやり直す事にしました。i.D.Eのテキストは充実しており、また井出先生のカセットテープの解説は軽快で無駄がなく、理解が進みました。通勤途上や外出時の車の中など、いつも手放さず、いつしか井出先生の声が私のBGMになっていました。
満を持して臨んだ3年目ですが、もう少しのところで合格圏内に届かず、涙を呑みました。応援してくれる家族に申し訳ない思いで一杯でした。

敗因は、基本教材の消化が完璧でないのに、色々な市販教材にも手を出した為、消化不良に終わった事だと思います。i.D.Eの基本テキストは一流ですし、ボリュームがありますので、しっかり取り組めば、それだけでも合格レベルに届くことと思います。市販の教材は余裕が出たときにやるべきでした。

◆4年目・・・テキストを疎かにした一年間
受験生活も長引くとモチベーションも持続が困難になってきます。正に今年はその象徴的な一年となりました。
ここで止めたら、折角の知識も水の泡です。かといって、かける経費もあまりありません。そこでテキストは昨年のものを使用し、「穴埋め式完全対策ゼミ」のテキストで補うことにしました。しかし、今年も合格圏内に届かず、昨年の知識の持続が精一杯でした。最新の基本テキストの重要性を痛感しました。

◆5年目・・・焦りの一年間
いよいよ崖っぷちです。妻にも相談し、今年不合格なら断念しようとの決死の思いで臨むことにしました。
自分に足りないものは何か…それは問題の訓練、いわゆる答案練習かもしれないと思い、他社の答案練習講座をライブで受講し、少し距離はありましたが名古屋まで通い、「今年は絶対合格」の決意を新たにしました。
さすがに、生の答練は臨場感があり、また刺激的でした。
結果は惜しくも不合格。択一1点に泣きました。この時初めて、多くの受験生が経験している、本当に悔しい思いを体験しました。なぜあの問題を最後まで見直さなかったのか…そんな後悔をしてもあとの祭りです。

◆6年目・・・基本に戻った学習方法に徹した一年間
もうあとがありません。お金もあまり使えません。ここであきらめたら、今までの苦労が無駄になります。あきらめたら目標を見失い、今後の人生に、胸を張って生きることすら出来ないような気さえしました。
ろくに家族とのコミュニケーションもとれず、不甲斐ない父親に、妻や子供の「お父さんが後悔しないよう、やれば?」との後押しに涙が出ました。
基本テキストを柱に、もう一度基本に忠実に学習するよう、先生からアドバイスを戴いた「テキストにそって条文順過去問題の論点とを照合する手法」で再度理解を深めた上、短期講座で更に磨きをかけました。直前の2ヶ月は《チャレンジ2ヶ月》と題し、綿密な計画を立てて、ほぼ計画通りにやり抜いたのです。
今回の試験は過去問にも助けられたとは言え、苦手な択一の得点は50点を超え、無傷の完全合格です。合格を確認した時、「やった!俺は勝った!やっと自分自身に勝った!!」と心の中で何度も叫びました。度重なる挫折のあとに、味わうことができた唯一の喜びの瞬間でもありました。何度も悔し涙を呑みましたが、今回はその何倍もの嬉し涙で一杯でした。家族も手をたたいて喜んでくれました。上の娘が小3、下の息子が幼稚園の時に始めた受験生活ですが、いつしか子供も大きくなっていました。

4.今、過去を振り返って思う事
受験生活が長いと、犠牲にするものが多いですし、モチベーションの持続が困難になります。しかし、「社労士になりたい」という思いがずっと私の心を支え続けたのです。合格に必要な要素の一つは、決してあきらめない強い信念です。それと、受験生活においては、家族の協力が不可欠です。合格まで長い道のりでしたが、長年協力してくれた家族、特に妻には感謝すると同時に、過去の受験生活の苦しみは吹っ飛び、まずは社労士のスタート地点に立つことが出来て、本当に感激しています。

5.私の勉強方法等
  1. 使用した教材
    ※2年目以降は、Wセミナーの答案練習以外は、すべてi.D.E社労士塾の通信です。
    1年目…パソコン用ソフト(繰り返し入力による記憶の定着には有効かもしれませんが、向き不向きがあります)
    労働法全書…初学者には不要かも知れません。第一、見る余裕がありません。
    月刊誌(社労士V)の定期購読
    2年目…市販の基本テキスト(うかるぞシリーズ)、一般常識特訓ゼミ、法改正ゼミ、年金特訓ゼミ、横断整理ゼミ
    3年目…社労士マスターゼミ、答案練習ゼミ、一般常識特訓ゼミ、法改正ゼミ、市販の問題集
    4年目…昨年度の基本テキスト、穴埋め式完全対策ゼミ、法改正ゼミ、一般常識特訓ゼミ、市販の問題集
    5年目…社労士マスターゼミ、答案練習ゼミ(Wセミナー)、弱点克服特訓ゼミ(ビデオ)、一般常識特訓ゼミ、市販の問題集,月刊誌(社労士GET)の定期購読…情報収集やモチベーションの持続等に役立ちました。
    社労士受験六法…ツンドクに終わり、使いこなせませんでした。
    6年目…社労士マスターゼミ、一般常識特訓ゼミ(ビデオ)、法改正ゼミ、答案練習ゼミ、市販の問題集
    ※通信生の私にとっては、特にビデオ講座は繰り返し学習できる為、理解が深まりました。
  2. 市販の教材(余裕がないのに、中途半端に手を出さないほうがよいと思います。)
    選択式…わかるシリーズ(条文数が多く、お勧めです)択一式…完全予想問題集(日本ライセンスセンター編)
  3. 勉強時間
    2〜3時間/平日、7時間以上/休日、約1200時間/年
     ※どんなに時間がなくても必ず毎日机に向かい、モチベーションを持続しました。
  4. 工夫したこと
    ・目的条文・苦手事項・横断事項・数字ゴロアワセ等をカセットに録音し、移動時間等に繰り返し聞きました。
    ・暗記すべき事は机の周辺やトイレに貼り紙して覚えました。
    ・基本テキストの頻出用語を塗りつぶし、選択式対策をしました。
  5. 模擬試験
    各年度、3〜4回他校の模擬テストを受け、試験慣れを図りました。(お勧めは2〜3回のシリーズでの受験)
    ※受けっ放しではなく、必ず復習し、時期をおいて再度解いてみる事も必要です。


6.最後に…受験を決意された皆さんに
出題のレベルも難化傾向にある試験ですが、強い意志をもって望めば、誰でも必ず合格できます。それは、私自身が証明しました。そのことをまず一番に伝えたいと思います。
但し、学習方法を誤ったりすると、私のようにかなりの回り道を強いられます。短期合格のためには、学習上のポイントがあります。それは下記のような事かと思いますのでご参考にしてください。
  1. 学習計画を立てること…大まかな年間計画、月度別計画、本試験直前計画等
  2. よい基本テキスト(受験年度の最新版)を柱に学習すること…古いテキストを使用すると、ロスが大きい
  3. 過去問は、覚えるのではなく論点を理解し、関連事項も学習すること
  4. あまり深入りしない事…難問、奇問に時間をかけず、基本事項を取りこぼさない事。
  5. 絶対合格するという強い意志を持続すること…ある意味これが一番重要です。
くじけそうになった時に、私のように苦労した者の事を思い出して戴き、難関突破の為に、私の体験談が一人でも多くの方の一助になれば幸いです。

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