合格体験記(平成17年合格)
I.D.E.社労士塾
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  松村 真奈美さん 実力無し,時間無し,実務経験無しでも努力と工夫次第で合格できます!
■はじめに
社労士の資格を取得しようと決意して4年の歳月が流れてしまいました。途中、子供が誕生し学習が中断ぎみになってしまった事もありましたが、諦めずに学習を続け良い結果を出す事が出来ました。受験時代全く優秀でなかった私が合格体験記を書こうと思ったのは、日頃忙しくて時間が取れない方やギリギリでも良いから合格基準点を確保したい方の参考になればと思ったからです。私の体験記から『可もなく不可もない、こんな普通の人でも合格できるのか。』という事を感じ取っていただければ幸いと存じます。

■ 動機
主人に社労士の資格を取って今の仕事の助けになると有難いと言われた事。子育てしながら在宅で仕事が出来ることに魅力を感じた事です。そして学習が進むに連れ、次第に将来社労士事務所を立ち上げて事業者の方々や年金の事で困っている方へ手助けをしたいという願望が強くなっていきました。

■ 受験予備校
1年目は未だ働いていたので会社から近いTACに通学。オプション講座が都合により受講できなかったので評判の良かったIDE塾の横断講座を通信で受講。井出講師の丁寧でわかりやすい講義に感動し2年目はIDE通学受講。但しこの年は妊娠しておりお腹は目立ったが成績は目立たず殆ど講義出席だけで手一杯の状態でした。会社退職時の引継ぎや出産準備等諸々あり要領の悪い私は1年ある学習期間の中で3月〜4月の2ヶ月間しかまともに学習出来ず5月の出産からは殆ど勉強できない状態になってしまいました。この年と3年目(通信に切り替えました。)の12月頃までは殆ど勉強できない状態で学習のペースを上手くコントロールできず3年目の受験も失敗に。そして4年目の今年、何とか合格することができました。

■ 学習方法
★9月〜4月上旬(インプット中心)
  • テキスト通読及び精読(苦手科目はカセットテープを使用。)
  • 学習レポート・過去問題・添削問題を解く

テキスト精読時は過去問を横に置いて条文ごとにテキストを読みました。テープは苦手科目のみ購入し家事の合間に繰り返し聞きました。受講ガイダンスでの学習方法を参考に過去問の出題年度と○×、×の部分はマーカーを引き、どのように出題されたのかをメモ程度に記入しました。添削問題や労働編・社会編の問題集、学習リポート、そして答案練習も出題された条文の横に『添・問2A』『学リ・問5』などと記録しました。このメモ書きは学習後期で凄く活躍するので面倒な作業ですが疎かにはしませんでした。

★4月中旬〜6月(アウトプット初期)
  • テキスト全科目通読
  • 過去問検証、答案練習他問題演習開始
  • オプション講座受講(法改正他)
  • メールマガジンの利用(横断)
手元には恐ろしいほどの問題が山積みになっている時期。過去問、答案練習、オプションのおみやげ問題(私は法改正、年金特訓、一般常識(7月ですが)各ゼミを受講していました。)等々。とにかくこの時期はポストを見るのが怖かったです。その中でも一番大事にしたのは『過去問』。問題を解いて×の部分については理由を記入し理解不十分な部分の分析と問題検証を徹底的に行いました。また、この時期は答案練習の真最中なので点数が悪いと精神衛生上非常に悪いのですが、そんなことは気にせず間違えた部分を丹念に見直しました。本当にできが悪く自分の物覚えの悪さを嘆いたこともありました。通信の教材の中には通学生の成績も入っているのですが、皆さん結構成績がよいのです。特に、私は答案練習を行う前には絶対その科目のテキストを1週間以上は見ないようにしていたので、『皆は勉強して答案練習に臨んでいるのかもしれない。』と思うようにするのと同時に、通学生の正解率が高く自分が間違えた問題は特に注意しながら見直ししました。
また、IDE塾の教材とは別に『とれとれ★E社労士』というメールマガジンを購読していました。その中でも横断編のサンプルが大変利用しやすく配信の間隔が絶妙だった為、横断についてはそのメールマガジンと市販の横断本1冊を購入して取り組みました。6月頃からほぼ一日おきで少しずつの配信でしたが印刷すると結構馬鹿にならない量になるのです。PCで読むのは勿論、印刷して息子の睡眠時や隙間時間に多々利用しました。

★7月〜8月(アウトプット後期から本試験まで)
  • 相変わらずテキスト通読と過去問・答案練習他問題演習
  • 苦手部分、頻出事項の洗い出し
  • オプション講座復習
  • 模擬試験(自宅受験・LEC3回分、IDEの計4回)

この時期に過去問はどの科目もほぼ8割〜9割完成。オプション講座をこなしつつ、答案練習の見直し、模擬試験の見直しそしてテキストの読み返しなどをしました。そして苦手部分を確実に洗い出し、直前期に読み返せるようにレポート用紙に箇条書きにして簡単にメモしました。また、様々な問題演習で出題頻度の少ない問題をザクリと切り捨てました。この時インプット期でテキストに記したメモ書きが活躍したのです。どの部分が過去沢山本試験で問われたのか、学校側が受験対策上重要としているところはどこなのか、この時期のテキストにはそんな部分に沢山マークがしてあります。その中でも自分がよく間違える部分は危険な部分としてオレンジのマーカーでマークしていきました。こうして7月中旬から下旬で『頻出事項』『間違えやすいところ』の抽出が終了し、直前期はその部分と『法改正』『一般常識の統計』を見直していました。

またこれとは別にこの時期模試を受ける機会が何度かありましたが、結果にムラが多く決して満足できる内容ではありませんでした。最後のIDE模試については本当に最悪の結果でこの場で何点だったかなんてとても公表できません。しかし模試というのは法改正を含んだ最新の予想問題なので結果より復習を大切にしました。そんな訳で8月上旬頃までスランプが続いてしまっていたのでうんざりしていましたが、奇跡というものは本当にあるようで8月中旬位から問題演習に取り組む度に正答率が急に上がってきました。どうやら長くて暗いトンネルをやっと抜け出したようです。嬉しい兆しでした。

★試験当日(8月28日)
前日の夜、往生際が悪く遅くまで見直しして床につきました。が、明け方3時頃消防車のサイレンの音がけたたましく鳴り響き、騒がしくて起きてしまいました。そんな訳で試験当日は4時間くらいの睡眠時間で試験に臨まなければなりませんでした。当日は、夫が買ってきてくれたスッポンスープを朝飲み、眠気を覚ますドリンク剤を当日の午前の試験の前に1本、午後の試験の前に1本飲んで試験に臨みました。午前中の選択式は労働基準法だけ2問しか自信を持って回答できなかったのですが、他の3問については、どれか一つくらい合っているだろうと思って気にせず他で見落としやマークミスがないかチェックしながら取り組みました。

午後は午前中の事を『まあ、何とかなっているだろう。』と思い込み全力集中で一気に問題を解きました。途中労働一般が全く見たことのない問題だったので集中力が途切れそうになりましたが、わからない問題はどうせ考えてもわからないので深く考えずに解答しました。次に不安だった社会保険に取り組みましたが、前年と違って問題が結構易しかったので助かりました。1科目を25分前後で回答していったのですが最終的に35分時間が残り、そこでやっと水を飲んでトイレへ行き気持ちを切り替えて見直しを行いました。

試験後、解答速報で午前中の労働基準法が2点で科目別基準点に満たないことが判明し(自信を持って解答したところが1問間違っていて確信が持てず解答した部分が1問正解していました。)その上数日後、午後の択一式について試験センターから厚生年金で3問もダブル正答があるとの情報が入り不安になってしまいました。各受験予備校の予想で午後の択一は44点から46点がボーダーラインだという情報に45点だった私はどんなにこの2ヶ月間振り回されたか。結果がわかるまでとても辛かったです。
そして、運命の11月11日。朝起きてから官報のHPをずっと更新していました。そして朝8時30分、合格を確認しました。泣きました。あの感動はきっと一生忘れられないことでしょう。

■ 前回までの敗因
敗因1:
問題演習の際、解らない問題を延々と考えていた。
これが私の最大の敗因でした。解らない問題を考えるのであればその時間を他の問題を解くことに充てた方がよいです。1問を5分考えるのではなく5分で10問解く方が効率的です。何よりも回転数が上がります。3年目の終わり位にこんな簡単な事に気づきました。これも5月中旬位に開催されたI先生の学習相談会に参加したお陰です。

敗因2:
全部理解しようとしていた。切り捨てることも大切。
出題頻度が高い部分や重要な条文は問題が沢山ありテキストに何度もマークすることになります。択一式については本試験で受験生の正当率60%の問題を確実に拾えば合格点には達する事が出来ます。よく言われることですが基本事項や易しい部分は絶対に落としてはいけません。極端に言えば基本事項+αで合格できるのです。私には優秀な受験仲間が沢山いた為『こんな優秀な人たちと同じ土俵で勝負しなければならない、どうしよう!』と思った時期もありましたが『今どんなに頑張ってもすぐに皆のようにはなれないから、とりあえず自分は合格基準点に達する勉強方法をしよう』と自分自身のレベルをよく認識した上、テキストを隅から隅まで理解しようとするのをやめ基本事項や頻出事項に力を入れて学習しました。

敗因3:
欲張りすぎた。
社労士講座を申し込む時に、その教材が自分にとって膨大な量になることをわかっていても『なんとかなるさ!』と思って高い受講料を払って申し込んでしまう経験をお持ちの方って結構いらっしゃると思うのですが私もその一人でした。教材が沢山手元にあるにもかかわらず選択式問題集を別に購入してしまい殆ど使わずに終り本当に無駄でした。それらの問題集は購入したことにより安心感が得られる精神安定剤のような役割にしかなりませんでした。まずは自分がこれから学習するに当たって時間をどれくらい捻出できるのかをよく把握してからコースを選べばいいと思います。合格後もきっと社労士会に登録したり事務指定講習を受けたりするのでお金は沢山必要です。その時までに貯金していた方がよっぽど利口だと反省しました。

■ 時間の捻出方法
この問題については皆さん悩むところかと思いますが、子育て奮闘中の私には2年目からは殆ど時間が自由になりませんでした。計画を立ててもなし崩しで終わることが多く計画と言うよりも短期で目標を立てたという感じでした。まとまった時間については3年目でやっと1日につき2時間取れれば良い方で、どんなに頑張っても3時間がやっとでした。ひどい日は3日くらい勉強が全く出来ない日もあり辛い事もありました。そんな私がどうやって時間を捻出したか、それは細切れ時間や日常の何気ない時間の活用です。去年の11月から3月までは子供の夜泣きに悩まされたのですが、その間夜な夜なずっとだっこしなければならなかったので壁に拡大コピーで重要事項を張り出して寝かしながら眺めたり体力の許す限りそのまま起きて学習したりしました。また家事の合間、特に洗濯物を干す時には井出先生のテープを聴いたり、とにかく時間をフルにかつ有効に使いました。

あと、子供が1歳後半〜2歳になってきた頃からは、子供が起きている時間に極力家事をこなすようにして眠っている時間を学習時間に当てました。子供と遊びながら風呂掃除したり(この場合あわてて掃除するのでちっとも風呂がきれいにならないのですが。)料理を作ったり、はたまた手伝わせたり(結構喜んで取り組んでくれます。)とにかく時間を捻出する事には学習をする事と同じ位貪欲に取り組みました。かなり体力的にも無理をしてしまいましたが工夫次第で10分、20分と時間を生み出すことが出来るものです。

■ 最後に
『社労士試験は努力すれば学校時代優秀でなくても必ず合格する』等色々な合格体験記に書かれていましたが、学習途中の私は『こんなの嘘だ!!やっぱり頭が良くないと無理なのかもしれない。』なんて思っていました。実際合格してみて嘘ではないことを自ら証明することが出来ました。前述のように思っていた頃の努力の度合いなんて本当に甘いものでした。私は今まで生きてきた中でこの一年が一番勉強したと自信を持っていえます。その結果、運を呼び込んだのでしょうか、ピークを試験直前にもってくることが出来たようです。本当に直前まで何が起こるかわかりません。努力していれば自分にいつか幸運の順番が巡ってきたときにこの上なく素晴らしい結果をもたらしてくれます。合格したいと思ったら落ちたらどうしようなんて考えず、そんなことも考える暇もない位、自分を信じて走り続けましょう。きっと合格できます。

■ お礼
飽きっぽい私を合格まで導いてくれた井出先生、直接お話ししたことはありませんが学習相談会で私の学習方法を変えるきっかけを作ってくださったI先生、メールで学習相談にのってくださったS先生、W先生、戦友である受験仲間の皆さん、そしてこんなダメ主婦に何も言わずに協力してくれた主人に感謝します。本当に有難うございました。

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