■はじめに
私が社労士試験受験を志した際に最初に着手したことは「合格体験記」を数多く読むことでした。
そこには諸先輩方の貴重な経験から導き出された効率的な勉強方法が多数紹介されており、自分なりのやりかたを考える上で大いに参考になりました。
ここでは私自身が受験生時代に直面した悩みや疑問点等を中心にご紹介したいと思います。
■バックグラウンド
平成17年度合格。 会社員44歳♂ 法律の素養なし、実務経験全くなし。
受験回数:3回、受験勉強期間:正味2年半。
勉強法:独学 ( 0.5年/平成15年度)、通学(Wセミナー:初学者合格コース1年/平成16年度)、
通信(IDE塾:2年/平成16年度〜平成17年度):うち平成16年度はWセミナー通学と併用)
教材:資格学校テキスト類(IDE塾テープ&テキスト・過去問集、Wセミナーテキスト)
市販されている主なテキスト(LEC出る順必修基本書、真島のわかる社労士、
TAC社労士新標準テキスト(一部科目)、まる覚え社労士等)
模試:平成15年度:3回、平成16年度:8回、平成17年度:9回
本試験結果:平成15年度(選択24:択一30、科目別基準点不足:多数) ×不合格
平成16年度(選択33:択一47、科目別基準点不足:択一厚年) ×不合格
平成17年度(選択37:択一51、科目別基準点不足:なし) ○合格
■テキスト、過去問は何度も回せ! ・・・そんな時間とても無いよぉ〜 (×_×)
資格学校の仲間との会話や、WEB上のBBS等で、「既にテキストの精読3回目が終了したよ・・・とか、過去問はもう5巡目だよ・・・」といったことを見聞きし、焦った経験って無いでしょうか?
私自身、そのようなケースに何度も遭遇しました。
「それ、本当?・・・・・・本当だったら、すごいなぁ〜(←まるで他人事!)」
結論からいえば、過去問ならテキストを学習するときにそれと並行して1回、更に本試験までにもう1回じっくりと取り組めばそれで充分だと思います。(もちろん、間違えた問題は別のカードやノートに書き写して何度も復習し、頭に焼き付けるようにするといった努力は必要ですが・・・)
既に過去問に取り組まれている方であればお気づきかもしれませんが、過去問を解いて間違える箇所って不思議といつも同じところなのです。そこが自分の弱点。
そこさえ押さえておけば大丈夫。 本番には自信をもって臨めると思います。
■勉強時間について
「社労士試験合格に必要な勉強時間数の目安は約700時間から1,000時間程度」
「受験勉強は時間数ではない、質である」ということをよく耳にしますが、
・・・・・では、「質の高い勉強」って一体どんな勉強なの?
余程ボーっとして机の前に座っているだけではない限り、多くの受験生は(自分では)いたって真面目に勉強をしている(つもりになっている)と思うのです。
その勉強の質が高いか否か、効率的か否か、等判断するのは至難の業だし、それ自体意味もありません。
だとすれば、やはり受験生の心理としては、合格水準を確保するために最低限必要な時間数(目安)は非常に気になるところです。
ところで上記目安時間に対する「感じ方」は人それぞれだと思います。
私の体験から言えば、試験科目全部をしっかり理解して、アウトプットの訓練まで完了する時間としては、やや少ないような気がします。(科目により多少のばらつきがありますが、私の場合でいえば、しっかりと理解するまでに各科目150〜200時間必要でした。 また当該科目が「得意科目」になったのは、科目別時間数が300時間を超えたあたりからでした。)
非常に抽象的な言い方で恐縮ですが、程度の差はあれ各自の最低必要時間数に到達した受験生から順番に合格していくのかなぁ〜と考えています。
それが1年間で確保出来る方は一発合格されているのでしょうし、私の場合は2年半かかったということです。
ちなみに私は会社員で、平日朝6時過ぎに家を出て、帰宅時間は早くて午後9時、遅いときは終電間際という生活でしたので、勉強時間の確保が一番の課題でした。
週末をベースに平日はこま切れ時間をコツコツと積み上げる方式でなんとか時間を確保していました。細切れ時間には平日の通勤時間(往復2時間)も含めていました。
電車の中では通信講座のテープを繰り返し聴くようにしていましたが、半分位は「睡眠学習」だったような気がします。(^_^;)
理由は様々でも「時間の確保が難しい」といった共通の悩みをお持ちの受験生の方々は多いと思います。 こうした状況でも、決して焦らず、慌てず、諦めず、コツコツと積み上げれば、他の受験生より多少時間がかかる事があるかもしれませんが、必ず目標に到達する日はやって来ます。
頑張ってください。
■合格体験記「短期一発合格しました!」 ・・・ボクも短期一発合格したぁ〜い!
「半年の勉強で一発合格しました!」
世の中、「凄い人」がいらっしゃるようです。社労士試験でも半年そこらの勉強で一発合格される方が毎年「合格体験記」にご登場されますが、その「お方」はあくまで例外と考えちゃいましょう。
自分がそうであったらいいなぁ〜とは思いますが・・・(^^ゞ
既に書きましたが、この試験は地道な努力をコツコツと積み上げれば、誰でも合格水準に達することができると確信しています。
「例外」に惑わされず、あくまでも自分に与えられた環境の中で、マイペースで頑張りましょう。
■教材について
「教材は一つに絞り、あれこれ手を出してはいけない。特に直前期はそうである。」
多くの先生方、諸先輩方がそうおっしゃいます。
でも様々な不安を抱える受験生からすれば、他の教材は「気になる存在」であることも確か。
既に基本書や問題集は持っているのに、つい書店の社労士試験コーナーに足を運び、自分の持っていない書籍や雑誌類をパラパラめくってしまうことってありますよね?
そして不幸にも(?)、非常に「気になる」書籍や雑誌等を発見してしまったら、もう大変。
それを買おうかどうしようか、あれこれ悩んでしまいます。
「ここで新しいものに手を出してはダメだ」、と自分に言い聞かせ、そのまま帰宅してもその本が気になって仕方がない・・・・。まさに私がそうでした。 そこで、私は考え方を変えてみることにしました。
「消化不良」になってもいいじゃない・・・・。
全部できなくて当たり前。たとえ一項目だけであっても、その新しい本から「何か」得るものがあれば、それが本試験で「1点」に結びつくことができるのであれば、御の字ではないか、と。
この方法は私にとって絶大な効果がありました。
- くよくよと悩んで貴重な時間を費やす事がほとんどなくなったこと。
- 同じ箇所の説明でも、テキストによって解説の仕方や表現が微妙に異なるので、同一箇所を比較しながら参照することで、より理解が深まったこと。
もちろん、様々なテキスト類を使用する場合、「核」となるテキストは決め、関連情報は当該テキストにまとめておくべきです。(いわゆる情報の集中化です。これをしないと本番直前に何を参照していいのか分からず、必ずやパニックになります。)
ちなみに私はIDE塾のテキストをベースに様々な情報を当該テキスト余白部に書き込んでいました。
■模試について
「模試はいくら数をこなしても、受けっぱなしでは意味がない、復習こそが大切。」
模擬試験を受けた後、全科目を一肢ずつきっちり復習しようとすると、(やり方にもよるのでしょうが)少なくとも模試1回につき5〜6時間以上かかります。
模試の多くは直前期(本試験の約1〜2ヶ月前)に実施されるので、全てを完璧にしようとすると模試を2〜3回受ければそれで手一杯となります。
模擬試験に対する考え方は様々でしょうが、時間配分や本試験の雰囲気を感じるための受験、或いは実力試し等が目的であれば、1回〜2回受験すればそれで充分です。
でも私は前述「教材について」部分と同様に、模試を受けて「一つでも得るものが有ればいいや」という気楽な気持ちで可能な限り「数多く」受験しました。
特に労働一般、社会一般及び法改正については必ずしも過去問だけではカバーできないことが多いので、「タイムリーな問題」に接する意味でも模試は大いに活用しました。
何と言っても模擬試験は各資格学校の先生方が全霊を込めて「本番で出そうなところ」を突いてくる訳ですから。しかも解答解説はどこの資格学校のものも非常に充実していて、これだけを読んでも知識の整理に役立つと思います。
なお蛇足ですが最近は(母集団としての「受験者数」を増やすことが目的の一つだと思いますが)同一学校の模試2〜3回分を事前にまとめて申し込めば格安料金となるセットも登場していますので、(経済面からも)受験生にとって嬉しい環境になりつつあると思います。
■最後に
「本試験突破はスタート台に立つことに過ぎず、そこからが本格的な勉強の始まり」とは諸先輩方からのメッセージです。
一方で本試験を突破しない限り何も始まりません。
過去2年半の「受験生」期間中、家族、諸先生方、友人達からは本当に暖かい応援を頂戴しました。
この場をお借りして感謝の気持ちを表したいと思います。
私も好きな勉強ができる有り難さを噛み締めつつ、次のステップに向かって今後とも精進していきたいと考えています。
最後になりましたが受験生の皆様のご健闘をお祈り致します。
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