合格体験記(平成17年合格)
I.D.E.社労士塾
合格体験記目次へ トップへ
  高橋謙一さん 細かい部分にこだわらない,過去問重視の学習法
社会保険労務士を目指した動機
私は、大学時代所属した法律相談部の活動を通し、弁護士の指導の下一般の方から労働法に関わる相談を受けるという経験をしてきました。これらの相談の中には、解雇や社内いじめなどに関する深刻なものもありました。当時、私は自分の不勉強のために相談の当番が回ってくるたびに「こんな自分で大丈夫だろうか」と不安を感じていました。私が社労士を目指したのは、まさにこの不安を克服したかったからです。

受験が二度目以降の方へ
私は、大学三年のときに一度受験をしましたが、結果は不合格でした。ただ、一点差だったということから自分はかなりの所まで来ていたという自信を感じたり、惜しかったと残念に思ったりしました。しかし、この一点差にこだわる事が後に試験前のプレッシャーに変わりよい影響を及ぼさなかったことを覚えています。受験が二度目以降の方はこれまでの点数にとらわれず、身に付けた知識を生かしつつも、また新しく積み上げるという気持ちで試験勉強に望むとよいと思います。予想以上に様々な事を考える試験前の精神面、また基礎知識を疎かにしない様にするという点でよい結果につながると思います。

私の勉強環境
私は学生でしたので社会人の方より勉強時間が作りやすかったと思います。しかし、比較的時間はあっても少しでも気を緩めるとあっというまに月日がたつことは経験済みでしたので、「これから毎日が修行だ」「友達との付き合いは極力断ろう」と決め、やりすぎと思われるくらい勉強中心の生活に切り替えました。

授業のある期間は、学生といえどもなかなか思うように時間が取れませんでした。当時学校の成績を維持することで多少の学資をいただいていたため、授業に出席することは私にとって必須でした。その上、授業に関わる自習をしたり、部の活動に参加したり、レポートを丁寧に仕上げたりすると昼間まとまった時間はとれませんでした。ですから、できる限り夜7時から図書館のしまる10時までは「社労士の時間」として割り当てることにしました。

夏や春の長期の休みはどうしても気が抜けやすく、むしろ授業があったときの方が、勉強がはかどるのではないかと思うくらいでした。休みに入って最初のころは家ではだらけてしまい、学校までは片道一時間半も掛かるということで近くの図書館を利用していました。しかし、夜型の私は図書館がしまる夕方6時では物足りない気持ちでした。そこで、インターネットで有料自習室を探し利用することにしました。料金は一ヶ月1万5千円もしてアルバイトも小遣いもない私にとっては非常に大きな出費でした。しかし、「この時間はお金で買っているんだ」と思うと気持ちがぐっと引き締まると思い利用しました。(春は三ヶ月ほど就職活動に追われて勉強が途絶えていました)

予備校を活用しようと思ったきっかけとその予備校を選んだ理由
私は前回独学でチャレンジしましたが、今回はどうしても受かりたいという思いから貯金をはたいてプロの講師に教えていただく道を選択しました。そして、I.D.E.社労士塾の総合コース(通信)を利用しました。法改正ゼミと答案練習ゼミがついていました。私が、I.D.E.社労士塾を選んだ理由は、担当講師がはっきりしており、また過去問中心が徹底されていると感じたからです。他の予備校にも人気講師はいますが、様々な資格を扱う学校は講師も複数いて当たりはずれがあるのではと思われました。せっかくお金を出して一年間習うのだから確実に良い先生から教わりたいという思いがあり、「通信の講座ではすべて井出講師が通信生のために講義したテープが使われる」点でI.D.E.社労士塾は魅力的でした。また、説明会に参加し、過去問を重視する考え方が講義の中だけでなく、教材や学習指導まで行き届いており合格に直結する勉強ができると感じたことも決定理由となりました。
 
私が使った教材
私はI.D.E.社労士塾からの教材を全て使い切ることはできませんでした。毎月たまっていく教材に正直不安を覚えたこともあります。私が使ったのは、テキストと過去問(一問一答式)とポイントマスター、それから法改正ゼミのテキストと問題集、答案練習ゼミの内「労一」「社一」の選択式問題です。時間の都合上添削問題は一度もやれず、問題集(労働系・社保系各一冊)もきれいなままで、答案練習ゼミも上記一部の選択式問題以外は手付かずのままでした。
一方、市販されているものでは「ゴク楽社労士横断式学習(DAI-X出版)」(一部のみ使用)と「2005年受かるぞ社労士SRゼミ改正法・白書講座(秋保雅男、週刊住宅新聞社)」(白書講座のみ使用)を使いました。

勉強法
概要は
  1. テープを聴いてテキスト・ポイントマスターに書き込む、
  2. 過去問
  3. 過去問を解くのに必要な用語の暗記
  4. 過去問を解き直す
  5. 科目が終わるごとに学習リポート、
です。
  1. 私は、一通り勉強したことがあったので、テープをはじめから可能な限り理解するつもりで聞きました。そして、テープを聴きながら解説で重要と思うところをテキストやポイントマスターにメモしたり、緑のボールペンでアンダーラインを引いたりしました。ただ、メモについてはあまり書き込みが多くならないように、「メモは多くても1ページに三箇所」などと決めて勉強がメモをとることに偏らないようにしました。アンダーラインも多く引きすぎないよう注意しました。
    この様なことをしながらテープを聞いたので、結局テープを聴く時間は本来の講義時間より30分から40分ほど多く掛かりました。また、最初はテープを何度も聴こうと思っていましたが結局一度しか聞くことができませんでした。

  2. 次に、テープを一本聴くごとにその対象となる箇所の過去問をやりました。過去問は条文順、テープはテキストの項目順なので問題箇所がいろいろと飛ぶこともありましたが、細かい部分は無視して、大まかに内容の重なるところを解きました。そして解いた問題には鉛筆でチェックをしておきました。

  3. ところで、最初過去問を見てみると多くの問題でそれを解くための知識が足りないことを認識します。そこで、それぞれの問題を解くのに必要な知識をテキストに戻ってチェックし、赤シートで消えるマーカーを引いたり、単語カードに書き写したりして暗記の準備をする作業をしました。ここで実はどこまでを暗記の対象にするかが重要なのですが、私は、テープで重要といわれた単元では関連する知識を含めて暗記の対象とし、あまり重要でないとテープを聴いて判断したところはその過去問を解くのに直結する部分のみを暗記の対象としました。そして、その作業に満足して終わらないようにすぐに何度も書くなどして暗記しました。

    暗記の対象とする範囲について
    社労士試験の範囲はとても広く、「ここまでやれば周りを出し抜けるかも」とか「これも重要かも知れない」などといって少しでもそれたところを勉強する余裕はありません。重要な部分だけでも大量なのですから、勝負はいかにその重要な部分を多く覚えられるかで決まってくると思います。ですから、できる限り覚える範囲を限定していくつもりで臨むと丁度いいかもしれません。テープで「ここは大切です」といわれるところだけでもかなりの量があるのですから。

    暗記について
    私の場合、二日もすればほとんどうる覚え状態か忘れてしまうことがわかっていました。暗記は何度もやることで長期間覚えていられるようになると本で読み、最初に暗記したときはまず一回目ということで切のいい範囲ごとにその日の日付と星印を書いておきました。二回目、三回目、四回目も(箇所によっては五回以上)同じように日付と星印を書いておきました。

  4. 暗記の作業が終わると再び過去問が解けるか試しにやってみました。そこで解けないものもありましたが、その場合はできなかったところだけを何度も解くようにしてとりあえずその範囲を「解ける」といえる状態にしました。また、過去問も何度解いたか必ずチェックするようにしました。こうしておくことで、早い時期にはたくさんやったと錯覚しないようになり、本試験前の不安なときにはこれだけはやれたと安心につながりました。

  5. 一科目やるごとに学習リポートの問題をやりました。学習リポートの問題は、過去問とあまりかぶっていない上、確かにこれは重要だと思える問題が多くありました。私は過去問を通しても得られる基礎知識にプラスして基礎を「完全に」身に付けられるようにする問題集だと自分に言い聞かせて取り組みました。

教材を全部使えなくても合格できる
私は、上記の学習のほかに、当初、答案練習ゼミの問題や添削問題、労働・社保の問題集などもやるつもりでした。しかし、過去問だけでも確実に解けるようになるにはかなりの時間を要しました。5月頃、インプットが終わりアウトプットなどといわれる時期に私は健保をようやく終えました。インプット、アウトプットを同時にやっていたので遅くなったのですが、すでにこの時、答案練習の問題はできないだろうと思っていました。「過去問とテキスト、法改正をやれば受かる」本気で受かりたいと思う人間にとってこの方針で本当に大丈夫だろうかと心もとなく思いましたが、今までそのような勉強しかしていないのでこれをやり通そうと思いました。そして結果合格できました。全部はできない!どれをやれば合格できるのだろうと思っている方は早めに過去問に絞ることをお勧めします。(本試験日が迫っていて過去問も付け焼刃になりそうなときは予想問題をやるとか、または講師に相談すると良いと思います。)過去問は法改正などにより毎年いくつか修正がなされますが、過去問中心の勉強をしていればたとえもう一年勉強することになっても前回得た知識のほとんどを生かすことができこの点でもとても有効な学習法だと思います。

模試と本試験
私は模試をI.D.E.社労士塾で一度受けただけでした。手ごたえはあったのですが、点数は、選択式が合格ラインを超えていましたが、択一式は36点であまり芳しくない成績でした。重い気持ちを抱えながら、池袋の校舎に模試の解説を聞きにいきました。そこで井出講師が「選択肢を大体絞れても、残った肢をたまたま選び損ねて実力にそぐわず30点代前半になる人もいる。最後の詰めをしっかりすれば必ず伸びる」とおっしゃられ、励まされたことを覚えています。皆さんも多少点数が悪くても、また時間が掛かると思われても会場にいける方は模試の解説に足を運んでみてください。
 本試験の点数は、選択式34点、択一式45点でした。

最後に
先に合格した私が皆さんに確実に言えることは、過去問を本当に重視して下さい、ということです。たとえば、合格するためのルール1を「過去問重視で合格できる」とするなら、ルール2は「『本当に過去問ばかりやっていていいのか』と思いだしたらルール1に戻れ」です。やることを100%とおくならば、過去問とそれを解くためにテキストを用いることはその内90%を占める位のイメージです。残りの10%で改正法問題集と(私の場合)学習リポートをやりました。
 科目がたくさんあるので「続けていけるかなあ」「本試験までおわらなそうだ」と私はよく思いました。しかし、「大丈夫!できるよ」と自分に何度も言い聞かせ、言い聞かせ勉強を続け合格できました。皆さんも是非勉強を続けて合格の喜びを勝ち取ってください。
合格体験記目次へ トップへ