社会保険労務士試験 通信・通学講座

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平成16年合格 匿名希望16さん

 限られた時間の中で,寄り道しない勉強を。高得点目標ではなく,基本事項の押さえが大切
■ はじめに
2回受験しましたが、やっと合格できたというのが実感です。今日の日本において、長時間労働のリスクは大きいもの。勉強時間をいかに工夫して捻出するかということに腐心してきました。充分な時間をかけられないため、高得点を目指すのではなく、基本的事項を押さえることによって、なんとしても合格基準点をクリアすることだけを考えました。その結果、2年目は、1年目と比較して、選択式(1年目:29→2年目:36)、択一式(39→48)を得点することができました。

1年目で不合格となった結果、その反省として、労働法への興味に任せて勉強してきたけれど、「どうやら出題に合った勉強をしないと試験には合格しない」ということと、当時は予備校に通っていましたが、時間が少ないのに「時間の使い方がよくない」という点が課題として残りました。つまり、1年目が終わって、(1)試験に直結した良い教材と(2)自分なりの勉強のしかたとを工夫しないと合格しないと考えました。

■良い教材を求めて
1年目は某予備校のテキスト(法改正も含む)、問題集、模試を中心に、他に資料として、『社労士試験横断・縦断超整理本』(北村庄吾編)、『社労士「最短最速」合格問題集』(北村庄吾)、冊子『年金セミナー』(クレアール社労士アカデミーの無料セミナーで配布されていたもの)などを用いました。1年目に通った予備校は、現役弁護士が講義されており、労基法の運用について聞くことができ大いに参考になりました。おかげで、労基法の長文問題にも耐えることができたと思います。ただし、年金法を中心とした保険科目については、教材等が試験問題に充分に合っていなかったようで、敗因の一つとなったように思います。補うために他の予備校の模試など受けようとも考えましたが、時間がなく、できる状態ではありませんでした。

そこで、2年目は試験問題を充分研究して作成されている教材を求めて探した結果、IDEのテキストに出会いました。今年使ったのは、ほぼIDEの通信コースのテキストだけと言っても過言ではありません。すなわち、(1)基本テキスト、(2)ポイントマスター、(3)条文順過去問題集、(4)法改正情報紙、加えて、(5)法改正ゼミテキスト、E答案練習ゼミ、そして、それぞれのカセットテープです。

基本テキストを見ていると、そのまま条文どおり記載されている箇所と条文そのままではなく、その要点が記載されている箇所とがあります。後者は、実際条文ではどのように書かれているのだろうと気になり、図書館で「労働法全書」を開いてみましたが、他条文へのリンクが多く煩雑で読めたものではありません。テキストのとおり、要点を押さえることで充分と納得しました。よって前者は、条文どおりの選択問題で狙われやすい箇所であり、後者は前者より選択式の可能性は低いのかなと勝手に解釈してメリハリを付けて読んでいきました。選択対策のために、まずは、条文そのままの箇所を押さえていきました。

■自分に合った勉強のしかた
1年目は、某予備校への通学(毎週日曜)と自習の組み合わせでした。休日出勤で通学に穴が空くこともさることながら、とりわけ自習の時間がとれないと悩んでいました。平日は、残業との兼ね合いで勉強時間が一定せず、土日のうち1日は講義では、自習の時間が限られます。講義も自分のペースではありません。講義を受けると、予習、復習しないと、なんとなく1回転が終わらないような気がしていました。

そこで2年目は、通信のカセットテープを使って講義を聞くことにしました。わかり難いところやメモすべきところは、何回でもテープを巻き戻し、メモをテキストに書き込みました。この作業で、とにかく1回転を終えるようにしました。本来は、きちんと予習、復習をした上で通学コースを選択した方が、人的ネットワークもできていいのですが、いかんせん制約条件があって無理と判断しました。結果的に、私にとっては通信でよかったと思います。また、カセットテープを10回以上聞いたという方もいらっしゃるようですが、私の場合は多くて3回です。そのかわり1回は机に座って、講義のつもりで真剣に聞くようにしました。本当は何度も聞きたかったのですが・・・。

学習の進め方は、最初に配布された冊子『受講ガイダンス』の「テキストの読み方」(2004年版ではp45)に記載されていた方法を参考にしました。すなわち、「テキストの読み込み」では、1回目は通読して条文構造をつかむ、2回目はテープを聞きながら読む、3回目は条文順過去問題集を付け合せて読むの3回転を1セットとするものです。1回目は予習、2回目は講義、3回目は復習を兼ねる訳です。2回目のテープは、既述したとおりです。講義のつもりで、わからないところは何度も巻き戻して聞き、そしてテープを止めてどんどんテキストに書き込み、自分なりのテキストを作っていきました。3回目の過去問付け合せ読みは、過去問出題箇所の周辺を読んでいくものですが、出題された個所をマーカ等でチェックするとともに、出題年及び〇×をメモしていきました。

「テキストの読み込み」の後、ポイントマスターの学習リポート(練習問題)をやり、最後に通信コースならではとなる添削問題に取り組みました。1問1問を大事に解いていくことが大事だと思います。ここまでが、1科目についてのひととおりの学習です。10科目ありますから、月当たり2科目のペースで最低5ヶ月かかります。11月頃から始めたのですが、月当たり2科目を丁寧に押さえるには相当つらく、この作業が終わったのは、翌4月末でした。このようなノルマを管理するため、週ごとの大まかな予定表を作成するとともに、縦軸に科目、横軸に(1)通読、(2)テープ、(3)過去問、(4)学習リポート、(5)添削問題をとったマトリックスを作って、終了した月日を記入し、塗りつぶしていくことによって達成状況を確認していきました。よく言われるように、「次の教材がくる前までにそれまでの教材をやり終えよう」と、最初は試みてみましたが無理でした。自分なりに大まかに管理していったことで、挫折せずに済んだように思います。

5月から7月にかけて、通信コースのパックに入っていた「答案練習ゼミ」に取り組みました。私の場合、最初にやった労基法はもう忘れかけていたので、やはりここでも、テキストを読み直し、その後問題を解きました。もちろん問題は1肢1肢について〇×とその理由を、或いは選択語句をノートに書き出して、どこを間違えたかを明確にするようにしました。「答案練習ゼミ」では、添付されていた科目別のレジュメが大変役に立ちました。情報の集約が大事であるとよくいわれますが、私の場合、レジュメがこの役目を果たしてくれました。これに要点を書き加えていくことによりポイント集を作ることができました。それ以降、問題を解くときはこのレジュメをまず見ることにし、それからテキストへ戻っていくようにしました。試験場にはこれだけを持っていったことは言うまでもありません。

7月に、これも通信パックに入っていた「法改正ゼミ」に取り組みました。今年の労働科目は、法改正項目が多く出題されましたから助かりました。また、「横断整理ゼミ」や「穴埋め式完全対策ゼミ」をやりたいと思いましたが、以上の教材をやり遂げるだけで手いっぱいでした。そうこうしているうちに、模擬試験問題が送られ、時間を決めて取り組みました。全科目通しで取り組んだのは、この模試と送られてきた2002年の問題だけでした。

肝心の勉強時間の確保ですが、やはり土日、通勤時間、昼休み、帰宅後の数時間です。通勤時間は、最初、テープを聞いていましたが、どうしても聞き流しになってしまうので、最初に挙げたテキストの通読に充てることにしました。通読以外は書き込まなければならないので、机の座ることのできる時間をできるだけ確保することに気を遣いました。

■おわりに
さて振り返ってみて、使用した教材は、IDEの通信パックで使用したものだけだったような気がします。勉強のしかたもガイダンスで伺った方法に若干の工夫をプラスして、こなしただけです。もっとも、これは2年間で合格した結果ですので、のべ勉強時間を集計すると、合格するための必要時間に匹敵する時間数に達しただけなのかもしれません。もし1年で確実に合格するためには、もっと時間を確保しさらに工夫を凝らさなければならないのでしょう。
以上、受験生の何かの参考になれば幸いです。


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