社会保険労務士試験 通信・通学講座

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平成16年合格 匿名希望9さん

 ベースは地道なテキストの繰り返し,テープは倍速で10回以上の聞き込み
1.合格までの道程
私が社労士試験受験を思い立ったのは’03年5月、50歳の時でした。私は金融機関に長年勤務しておりますが、その当時は出向を命ぜられ、ある会社の役員をしておりました。人事労務関連は直接の担当ではありませんでしたが、時間外・休日労働問題、労働安全衛生・労災問題等は日常的に発生しており、知らないでは済まされない問題でした。自己の職責を全うするためにも、人事労務分野について体系的に学びたいと強く感ずるようになり、調べてみると社労士試験の範囲がぴったりと符号することが分かり、この試験にチャレンジしてみようと思いました。

法律については民法・商法等には馴染みがあるものの、労働基準法をはじめ労働社会保険関係の法律はほとんど未知の分野であり、独学は非効率と考え受験予備校の利用を検討しました。通学は勤務との兼ね合いで困難なので、最初から通信教育主体に考えておりました。大手予備校を含めて数校検討しましたが、IDEの誠実な対応振りに共感を覚え、ここでお世話になろうと決意し、カセットテープゼミと土曜答練(これだけは通学)を申し込みました。尚、学習開始を決意した時期が5月であったため最初から’04年8月に照準をあわせて取組みました。

自己啓発が主たる目的でスタートしたことや本試験についての具体的イメージがない事から、年内は合格に対する執着はほとんどなく、ひたすら新たな知識を理解・吸収することの喜びに浸っておりました。しかし、2月から答練がスタートして教室で試験問題に取組むようになるに従い、周りの受験生の真剣さに圧倒され、この頃から是非とも合格したいと強く思うようになりました。

模試は2回受けましたが、7月17日のTACで選択34点(全科目3点以上)、択一58点(全科目4点以上)、7月31日のIDEで選択40点、択一54点(全科目4点以上)という結果が出て、ひょっとしたら合格できるのではないかと思うようになり、この辺りから合格への執念のようなものが湧いてきました。特に最後の1ヶ月は自分でも驚くくらい集中しましたが、一方で、体力・気力面、仕事・家庭生活との兼ね合い(特にこの時期は家庭を顧みる余裕がなくなり妻の不興を買いました)等から、「もうこれで最後にしたい」という思いも強くなりました。

8月22日の本試験は、幸いにも母校で受験することができリラックスして取組むことが出来ました。選択式の健保には面食らいましたが、なんとか3点確保できたのでこれならいけると思い、午後の択一に臨みました。国金、厚年、健保、社一、労災、雇用、徴収、安衛、労基、労一の順で過去2回の模試を受けているので、この順序で取組みました。楽勝の筈の国金が非常に難しく、続く厚年、健保とこれまた難問が続き予定時間を若干オーバーしましたが労働で遅れを取り戻し、なんとか30分程度を残して一通り終えることが出来、マーク記入等のチェックもすることが出来ました。

自己採点ベースで選択34点(全科目3点以上)、択一49点(全科目4点以上)という結果であり「行けた」と思いましたが、発表当日まで、マークミスは本当になかったかと思い返すことが度々あり、落ち着かない日々を過ごしました。11月12日、試験センターのホームページで自分の受験番号を確認したときは、自分でも驚くほど嬉しく思いました。そして、資格取得できた喜びもさることながら、50歳で学習を開始し、1年3ヶ月に亘って大した障害もなく学習を継続することができ(これは私のこれまでの職業生活では奇跡的な事柄でした)、51歳で結果を出すことができ、「まだまだやれる」と自分自身確認できたことが私にとっては何よりのことでした。最後に井出先生をはじめ素晴らしいIDEの講師の先生方、いつも気持ちよく応対して下さったスタッフの方々に改めてお礼を申し上げたいと思います。又、この1年間家庭を顧みる余裕のなかった私を忍耐をもって支えてくれた妻に感謝の意を表したいと思います。

2.効果のあった学習方法他
次に私自身が試してみて効果のあったと思われる学習方法等を若干ご紹介いたします。
  1. 倍速テープレコーダーの使用
    ソニーの倍速テープレコーダーTCM-900という機種は音程ピッチを調整することが出来、倍速でもそこそこ聞きやすく重宝しました。これだと90分テープを45分で聞くことが出来、通勤時及び最後の1ヶ月間の総復習時には極めて効果的でした。倍速で聞くためには集中力が要求されますが、頭のトレーニング、問題を解くスピードをアップさせること等に一定の効果があったように思います。
  2. 暗記のお勧め
    これはあくまで理解のベースがあっての話ですが、語呂でも何でも良いですが、学習の早い段階から頻出箇所を主体に多少なりとも気になる箇所は徹底して暗記しておくと気が楽になります。特に雇用保険の特定受給資格者の所定給付日数、健保の高額療養費算定基準額、介護保険・児童手当の公費負担率等は即答できるようにしておくと楽です。社労士試験は速さと正確さが同時に要求されるので、項目によっては正確に即答できるようにしておくことが肝要と思います。私は基本的にはIDEのテキスト以外は使用しませんでしたが、例外的に「重要項目ゴロ合わせ丸暗記」(日本法令)と総まとめ用として「真島のかんぺき社労士」(こう書房)だけは結構使いました。
  3. 科目別チェック表による定期点検の実施
    5月の連休明け以降は科目別のムラを無くすことに最も留意しました。過去問(過去7年分)、学習リポートを中心に1週間に一度は全科目の問題を解き正答率の点検をしました。正答率8割を目処に取組み、間違った問題については誤答原因を必ずチェックし、基本的な問題での間違いは特に重視しました。又本試験特有の科目別の引っ掛けパターンに馴れるようにしました。
  4. 答案練習ゼミの取組方法
    塾では「答練の予習はあまりしないように」といった指導がありましたが、私はいつも「今日が最後」という気持ちがありましたので、答練で一科目づつ確実に仕上げて行く方針で臨みました。各回とも予習に時間を掛け、答練当日は本番に臨むつもりでマークシート記入を含め注意を払い、且つ結果にも拘りました。ここでも、正答率の高い問題での間違いを重視し、間違いの原因が理解不足によるものか、ケアレスミスによるものか等原因を徹底的に追究し穴を塞ぐことに注力しました。
  5. 選択式対策
    本試験直前まで格別の対策はしていませんでしたが、最後の2週間は過去問をじっくり読み出題傾向の把握に努め、自分なりに出題予想をしました。予想は当たらずとも遠からずであり、本試験に向けてテンションを高めていくのにも有効であったと思います。しかしながら、これもそれまでの徹底したテープの聞き込み(各テープ共少なくとも10回以上は聞いている)、テキスト・労働法全書等での条文チェックの地道な繰り返し等のベースがあったればこそのことと思います。
  6. 労一・社一対策
    法改正を中心に法律問題を確実に押さえ、科目別基準点をクリアー出来るように努めました。労務管理・労働経済等では一般常識特訓ゼミ(通信)をまとめのつもりで受講しそれなりに有用であったと思いますが、通常のテキストとテープ、法改正情報の該当箇所をよく読みこんであればこれだけでも十分であったと思います。
  7. 直前期の体調管理
    直前1週間に休暇が取れたのでここぞとばかりに、最初2〜3日は外出を一切せず冷房の効いた部屋に閉じこもってひたすら勉強をしていましたが、さすがに体調が悪くなりはじめました。妻の勧めもあり、思い切って朝昼晩と1日3回各30分程度ずつ愛犬と散歩をしました。体調が目に見えて回復し、お蔭で気力・体力共充実した状態で本試験に臨むことが出来ました。本試験に気力・体力をピークに持っていくようセルフコントロールすることも非常に大事なことと思います。


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