私の社労士勉強歴は古いのですが、この2年間はとにかく時間を惜しんで勉強しました。昨年の試験では他の条件は全てクリアしたにも拘わらず、労災で3点しかとれず科目別基準点に不足し,不合格でした。しばらくは落胆の日々でしたが、いつまでも落胆しておられず、11月にIDE社労士塾のカセットテープゼミ(通信)の受講を開始しました。
勉強は配本に合わせて進めました。他の参考書は購入せず、通信講座で送られてくる添削問題や答案練習・条文順過去問題集・年金特訓ゼミの問題集をやりました。試験勉強はどれだけやったから満足というのがなく、又、いつも勉強量に際限がないので充分にやったという終了感はありませんでした。井出先生のテープは理解することを主眼として解説して下さいました。テープはお風呂でも小型カセットテープをビニール袋に包んで窓の桟において聞きました。お風呂でぼっーとしている時間がもったいなくてテープを聞く、車の中でもわざと音楽テープは持ちこまず社労士テープを聞きました。犬の散歩時でもイヤホンをつけて聞きました。とにかく聞ける場面では全てテープを聞きました。
ペースメークのために模擬試験も受けました。7月後半くらいに行われる最終の模擬試験は、逆説的ですが、試験成績は寧ろ悪い方がよいのです。何故か、それは、不合格になるかもしれないとの危機感から、それからまた必死に勉強するからです。この最終試験でいい成績をとると、慢心して本試験を甘く見るからいけません。本試験は模擬試験よりずっと難しいので甘く見るのは絶対に禁じ手です。模擬試験の成績がよかった人は慢心せず、悪かった人は更に勉強を本試験前日まで諦めずにすることを是非覚えておいて下さい。
ところで、資格試験では閾値(いきち)という言葉があります。右の図を見て下さい。Bさんのように、閾値を超えない程度の勉強では何年やっても合格できません。ところが、Aさんのように集中して1回でも閾値を超える勉強をすれば合格します。この資格試験は、一気に盛り上がる勉強を短期間に行なって初めて合格するのです。だらだらとこの勉強を何年やっても閾値を超えない勉強であれば、ずっと合格できないのです。資格試験は時間とお金を賭して行なう博打みたいなところがあります。合格しなければ、それまでに使った時間とお金は全く無駄になります。「閾値を越える勉強をしないと、合格しない。」ということを是非、心に刻んで一日一日を過ごすことが重要と思います。
平成15年の試験は、あと1点の重みを感じた1年でした。「あと1点だったから、来年は合格ですよ!」と保証されないのが辛いところです。寧ろ、記憶力は減退するので、あと1点の実力を来年まで維持することすら難しくなります。また、翌年は、「あと1点の科目」で基準点不足にならなくても、「他の科目」で基準点不足になるかもしれない試験なのです。
平成16年の社会保険の択一式問題は解決の糸口さえ見えない問題が多く、試験の最中に「これでは何年勉強しても解けない問題だ、何年勉強しても合格しないな。」と思いました。「もう今年で、最後の試験にして社労士の資格は諦めよう。」とも思いました。
しかし、勉強しても勉強してもテキストなどに出てこない問題は、他の受験生の皆んなもわからないのです。
だから、わからない問題はやる必要がないのです。本当にやっておくべきは、誰もがわかる基礎的な知識であり、それを確実に点数と結び付けることなのです。特に、基礎的な知識と同時に、なぜ法律がそのように規定しているのかを理解しておくことが重要だと思います。そうすると暗記する項目は極端に少なくなります。また、絶対暗記すべき項目や、暗記することで試験がスラスラ解ける内容は、語呂あわせで確実なものにしておきます。
社労士試験合格に近道なし、閾値を越える勉強を地道にすることが一番の合格への道と信じて。
平成16年12月25日
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