1.社労士受験の動機
まず,私が社労士の受験を思い立ったのは平成9年で,当時は長年勤めていた会社もバブルの影響を直撃に受け,地方(熊本)の中小企業も悲惨なものでした。リストラは日増しに進み,社内は喧々囂々社員も浮き足立っていて,私の入社した当時の九州地区でも優良企業の面影はいずこにも求められぬ有様でした。
私は10年程前から週3回(1回5.5〜6時間)の人工透析をしており又親族企業でしたのでかなり肩身が狭い思いをしており,子供も皆社会に無事送り出すことが出来ましたので,余生は士業でと,学生時代の折(司法試験)の夢を果たせなかったのと重なって,社労士の道を決めていました。会社勤めで2回程受験はしたものの,勤めながらでは(1日1〜2時間程度の学習),歯が立ちませんでした。退職後2年間位は非常勤の顧問をしておりましたが,毎年1〜2点及ばず,5回目でやっと合格しました。願書は7回位出したかと思います。
総務・人事におりましたので,社内の「労務管理」の難しさと少子高齢化に向けて,障害者に対しての年金取得の一助になりかたったのが目的です。私達障害者は,特定疾病のため,月額1万円を支払えば年600万〜700万円程の療養が受けられたので,世の為人の為に貢献しないと申し訳ないという思いがありました。5年の歳月は長く,同期の人で合格者も多く,自分一人取り残される様は惨めで,自分より若く短期に合格された方のお教えを受けるのは中島敦『山月記』の中の李徴の様でした。何としても男の意地と祖父(判事)や父の名を汚してはならぬ,三田の山で学んだからには社労士位は合格せねば恩師(阿久澤教授当時慶大労働法専攻)にも申し訳出来ぬと決めていました。
さて,余談はこの位にして合格のポイントを急ぎましょう。
2.合格の秘訣(ポイント)
地方の為,iDE塾では通信で学びました。この試験は対策というか要領(ポイント)が大事です。1年を大きく3つのスパンでとらえ,【1】スタートから2月まで「基本書を最低5回は読みこなす(社労士マスターゼミ)」,【2】2月から5月まで「条文順過去問題集(2冊)を最低3回転する,【3】5月以降本試験まで「答練・模試でUPを図る」→「合格」。私の場合,3年程は他の受験校で勉強していましたので,ある程度の(基礎)模試で50点前後の力はありました。【1】は一応クリアーしていましたが,【2】の条文順過去問題集が2回転しか出来ませんでした。【3】の答練・模試が大事で,必ず間違った箇所を復習し,徹底的に理解する事です。特に答練が大事です。これを徹底的に行うかどうかが大きな鍵を握っています。そして模試も同様です。点数はあまり気にしなくて結構です。
一喜一憂する心配はありません。40点前後とれれば後はフォローです。最後まで諦めない事,「合格するぞ!」の執念です。よくこの時点で,「今年はダメだ」と諦める方がいますが,最後まで諦めず続けられた方が多数合格しておられます。模試で,選択式37〜38点,択一式62〜63点とられても,本番で失敗される方もよくおられますので,午前の選択式が悪くても,諦めず最後の択一式の70問迄全力を出して下さい。私は1度,選択式の労働基準法で2問しか出来ず諦めていた所,後で救済があり失敗した経験があります。特に平成16年度の選択式・健康保険法の様に1問正解で助かった人,択一式・社会保険科目での3点救済で助かった人がおられるように,この試験には救済がありますので,後で後悔しない為にも最後の最後迄諦めない事が大切と,この試験で教えられ肝に命じております。
3.最後に
私の様な1級障害者の透析患者でも合格できましたので,若く健常者の方で受験資格のある方なら,その気になれば1〜2回で合格されると思います。夏の暑い暑い日に試験は行われますので,体力的な面においても,精神的な面においても,どうか充分留意され,早期の合格を獲得されます事を祈り体験談を閉じます。
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『 楽しみは 苦しみを越え
成功は 失敗を越え
勝利は 自分を越え
越えてこそ 味わえる』 (平成16年元旦)
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※この年賀状と「合格手形」は,今も私の事務所の机の上に,宝物の様に飾ってあります。
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