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平成15年合格 長通 秀泰さん

社会保険労務士試験合格体験記
皆様、社会保険労務士試験お疲れ様でした。私は今年合格したわけですが、本当に「運良く」合格出来たと思っています。今年残念な結果に終わった勉強仲間の中には、私よりもはるかに知識を持っている人もたくさんいました。合格してみて思うのですが、合格ライン付近の方々の実力に差はありません。では、合否が分かれた原因は何でしょう?それは正に合格してやろうという執念にほかありません。どんな手を使っても合格してやろうという気迫が、いざというときに威力を発揮するのです。

実は私も4回目にしてようやく合格することができました。何度も何度もやめようと悩みました。それでも諦めることなく4回目まで頑張ることができたのも、励ましあった勉強仲間やご指導いただいた先生方の存在があればこそのことなのです。

4年間の勉強に間には、本当に様々な事がありました。また、色んな事を試してみました。これから勉強を始める方や再挑戦される方に、それらの経験が少しでもお役に立てるのであるならば幸いです。

●最後まで苦労した一般常識

社会保険労務士の国家試験科目の中で、一般常識が一番難しいと挙げる方は大勢いらっしゃると思います。特に白書関連からの出題は、択一式・選択式両方において毎年受験生を苦しめてきた科目であり、その範囲の広さとつかみ所の無いところは全科目で難易度bPといっても過言ではないと思います。

私も白書関連には、毎年苦しめられてきました。その原因は以下の通りと考えます。
  1. 白書関連の勉強は、毎年最新のデータが出るまで後回しになっていて、結局試験直前になって手を付けるといった不充分な対応しかできていなかった。
  2. 法律関係の文章については、他の科目で充分慣れていたが、白書関連の文章については慣れておらず、そのことが選択式の苦手意識を定着させてしまった。
  3. 膨大な情報量が、白書関連の勉強を後回しにさせてしまった。
以上の3点が、全科目中最も難易度が高いといわれながら常に勉強が後回しになっていた原因です。
これは、2年目以降で特に思ったことですが、法律関係の文章にはかなり慣れてしまったので、選択式の問題について、ある程度分からなくても文章の流れから答えを導くことができたのに対して、白書関連については何が入るか見当がつかなく苦労したことがありました。

そこで、本試験への勉強を始めるにあたり、白書関連の勉強を最初にもってきました。通常は、労働基準法や健康保険法などから始めますが、一般常識に重点を置いて取組み、特に白書関連を中心に昨年の問題集を解いていきました。最近の本試験の傾向から昨年以前のデータからの出題が多く見られますので、昨年の問題集でも充分有効です。特に、2年目以降で一般常識に悩んでいる方は、この方法がお勧めです。もともと白書関連は、他の科目と関連性がありますから他の科目を学習する上でも決して損は無いと考えます。

●模擬試験で本試験の感覚を掴む
本試験の独特の雰囲気は体験した方でないと分からないと思います。受験生の中には、雰囲気に飲まれてしまって、いつもなら何でもない問題でもミスをしてしまって残念な結果に終わってしまった方もいらっしゃると思います。

私も最初に受験した時には、すっかり雰囲気に飲まれてしまって、後で問題を再度見直してみて唖然とした経験があります。本試験でも自分のペースを失うことなく、実力を発揮させるためには、各社で行なわれている公開模擬試験に積極的に参加して、少しでも本試験の雰囲気に慣れることが大切です。私は、公開模擬試験は自分の実力をチェックすると同時に、本試験での自分のペースを掴む上で重要なものであると思います。よって、可能な限り試験会場で受験することを強くお勧めします。
ちなみに、私は択一式の試験の時に1科目30分を制限時間として順順に解いていくように訓練しました。

●複数社の問題を解くことで、理解力を養う
本試験に合格する上で、問題により多く接していくことは不可欠なことであり、間違えた問題ほど心に残るので、間違えることを恐れずに積極的に問題に接していくことを心がけました。

よく模擬試験や復習テストの前に、テキストの見直しをしている方がいらっしゃいますが、少なくとも実力を養成している段階ではいい事とは思えません。確かにテストではいい点を取りたいのは充分理解できますし、全力を尽くしてテストに望むことも重要なことです。ただし、ここで忘れてはならないことは、こうしたテストの本当の目的は本試験で合格する実力を養うということです。その時点の実力を正確に把握して、間違ったところを見直す方が、実力を養う上では本当に重要なことであると考えます。

本試験までは、遠慮無く間違えることをお勧めします。積極的に問題に取組んで、見直しを重視することこそが合格への近道と思います。問題についても、複数社の問題を解いた方がいいと思います。いろいろな角度から捉えられた問題をこなすことで、理解力に幅がでると思います。

私も、IDE社労士塾の問題を軸にして、他社の問題にも接することで理解に深みが出て、結果として本試験において非常に効果がありました。
●基礎知識を充分に養い応用力をつける
私は、4回目にしてようやく合格することができましたが、本試験を受けるたびに思うことは、単なる暗記では到底合格することはできないということです。暗記は、確かに必要であると思います。起算日や給付日数などは暗記しないと先に進めません。ですが、合格を左右するほどの実力を得るためには、基礎知識が充分に養ってないといけないと思います。

特に近年の本試験では、ひねった問題が多く、小手先の知識では対処しきれないように思われます。難解な問題に接することも大切なことではあると思いますが、充分な基礎知識が身に付いていないと到底理解することができないし、いくら問題に接しても実力に結びつけることはできません。

基礎知識が身に付いているかどうかは、実際に他人に口で説明してみればいいと思います。頭では理解していても実際口で説明してみると詰まってしまうことがあります。口頭でもうまく説明できるほどであれば充分に身に付いていると思います。私も勉強仲間との間でやってみましたが、理解していたと思っていたものが説明できなかったり、思ってもみなかった質問が返ってきたりで、非常に勉強になりました。

●本試験直前は、いかに休憩時間・睡眠時間を確保していくか判断する
本試験直前は、とにかく体調管理に気を付けなくてはなりません。どんなに実力を持っている方でも、風邪一つで不合格になる可能性が大きいのです。本試験直前に集中して勉強することはやむを得ないと思いますが、休む勇気も必要です。

そのためには、休憩時間・睡眠時間を確保した上で、勉強時間のスケジュールを組むようにした方がいいです。私の勉強仲間の中で、私よりも実力を持っていた方がいらっしゃいましたが、試験直前に夏風邪をひいてしまい、集中力を欠いてしまって不合格となってしまったそうです。学力以外の理由で不合格となると、より悔しいものです。本試験は、学力だけでは合格することはできないことを痛感いたしました。

●最後に
これまで、本試験の合格に向けて重要であったと思われることを述べてきましたが、全ては合格のためです。それまでの道のりは本当に険しいと言えます。それだけに合格するだけの価値のある資格であるといえます。また、合格したときの喜びは格別なものとなります。

確かに、社会保険労務士の国家試験は、受験生のレベルが年々向上していることもあり、ひねった問題が多くなっています。特に選択式においては、より冷静な判断が必要となってくるでしょう。しかし、諦めなければ必ず合格できます。逆にこれまで合格していった方々は、多くの困難に対して決して諦めなかった方々であると言えます。

最後に、これは試験当日特に心がけたことですが、すれ違う試験官の方々全員に対して声を出して元気良く挨拶するようにしました。とかく試験当日は、緊張してしまいますが、声を出すことでリラックスして精神的にとても効果的でした。本当に些細なことですが、是非試して見て下さい。

今、振り返ってみれば、合格までの長い勉強期間は苦しくもあり、多くの仲間に会えて楽しくもありました。ただ言えることは、その勉強期間が人生にとって本当に有意義なことであったことです。今勉強に苦しんでいる方やこれから勉強しようとしている方も、勉強期間を通じて得た経験は将来の人生のなかで本当に価値のあるものになるものと確信しています。
頑張って、諦めずに合格に向けて勉強を続けましょう。

長通 秀泰


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