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「遺族補償給付 遺族の範囲」

労働者災害補償保険法第16条
「遺族補償給付 遺族の範囲」

Q:質問内容

遺族補償年金,遺族補償一時金,障害補償年金差額一時金は各々遺族の範囲が違うのはなぜですか。



:お答えします

  1. 遺族補償年金は,年金として支給されるもので,残された遺族の生活を保障したり所得を保障するものですから,これだけは,生計維持関係にある配偶者,子,父母,孫,祖父母又は兄弟姉妹となり,妻以外の遺族は,自分自身の生活力を持っている場合は生活保障しなくてよいことになりますので,一定の年齢要件又は障害要件を課すことにしています。
     
  2. 遺族補償一時金は,遺族補償年金の受給権者がいない場合や遺族補償年金の受給権者がすべて失権した場合に,労働基準法上の遺族補償の額(平均賃金の1,000日分(労災保険法の場合は給付基礎日額の1,000日分))に達していない場合にその差額を遺族に一時金で支給するというものです。労働基準法の遺族補償の支給の仕組みが直系優先となっており,また,生活保障や所得保障といった目的で支給されるものではないので,(1)配偶者,(2)生計維持関係にある子,父母,孫,祖父母,(3)生計維持関係にない子,父母,孫,祖父母,(4)兄弟姉妹の順となっています。このうちの最先順位者に一時金で1回限り支給します。昭和22年当時の考え方が色濃く残っていますので,傍系である兄弟姉妹は最後順位となっています。民法の相続人と同じ考え方ですね。
     
  3. 障害補償年金差額一時金は,障害補償年金の受給権者が早期に死亡してしまった場合に,労働基準法上の障害補償との差額を一時金で支給するもので,やはり生計維持関係は必要としません。基本的な考え方は遺族補償一時金と同じですが,障害補償年金差額一時金は昭和50年代になってからできた給付で考え方も相続というよりは,できるだけ死亡した者と生計に関わりのあった者を優先した方が保険給付としての役割としてふさわしいという考え方をとっています。したがって,(1)生計を同じくしていた配偶者,子,父母,孫,祖父母又は兄弟姉妹,(2)生計を同じくしていなかった配偶者,子,父母,孫,祖父母又は兄弟姉妹の順で優先順位を決め,その最先順位者に一時金で1回限り支給することにしています。

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